坂田怜

坂田 怜（さかた れい）

坂田怜は、1999年9月13日生まれで埼玉県熊谷市出身のプロ野球選手です。現在は広島東洋カープに所属する投手で、右投右打の選手です。彼の野球に対する情熱と、困難を乗り越えてきた経歴は、多くのファンの心を掴んでいます。

経歴

プロ入り前

坂田は小学1年生からスポーツとしてのソフトボールを始め、その後熊谷市立奈良中学校では硬式野球をプレイするため、熊谷リトルシニアチームに所属しました。正智深谷高等学校に進学後、野球部に加わり、高校2年生の秋には県大会での主力投手として活躍を始めました。彼は滑川総合高等学校との試合で7-2の完投勝利を収め、その実力を証明しました。

しかし、高校3年の夏には狭山ヶ丘高等学校に敗れ、県大会から涙を呑むこととなりました。卒業後は体作りに励み、大学進学を目指して中部学院大学に入学。大学時代には、球速を143km/hまで伸ばし、1年生の秋には見事な完封勝利を上げるなど、順調に成長しました。

大学時代の苦難

しかし、2019年3月、坂田は心臓病のグレーゾーンにまで至る診断を受け、大学3年次には大動脈が膨れ上がる状態になり、手術が必要となりました。その手術は胸骨を切る開胸手術で、結果的には体の柔軟性を失い、球速も10km/h以上低下してしまいました。この試練の中で、彼は新たな道を見出し、ナックルボーラーとして転身を図ることにしました。手術後、監督の助言を受けて、打者を打ち取るための新たな投球スタイルに挑戦しました。

プロ入り

2020年10月11日に行われたドラフト会議では、広島東洋カープから育成選手として4位指名を受けました。その後、彼は11月4日に支度金330万円、年俸300万円という条件で契約を交わし、背番号122が与えられました。

広島時代

入団初年度の2022年には、ウエスタンリーグ公式戦で8試合に登板し、防御率8.31という結果でしたが、チームは彼の成長を促進するため、ジャレッド・フェルナンデスを臨時投手コーチとして招聘しました。2023年のウエスタンリーグでは9試合に登板し、防御率は8.22となるなど、まだ本調子には程遠いものの、着実に経験を積んでいる段階です。

今後の坂田の成長に期待が寄せられています。プロ選手としてのさらなる飛躍を遂げるため、彼がどのように困難を乗り越え、成長していくのかが注目です。

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