城間幹子

城間幹子の生涯と政治活動

城間幹子（しろま みきこ）は、1951年1月20日に沖縄県島尻郡伊是名村で生まれました。教育者としての長いキャリアを経て、政治の世界へ転身し、那覇市長を二期務めた人物です。

教育者としての足跡

城間氏は、那覇市立松川小学校、真和志中学校、那覇高等学校を経て、宮城教育大学で国語を専攻し教員免許を取得しました。1973年には千葉県市川市立第四中学校で教員としてキャリアをスタートさせ、その後、沖縄に戻り那覇市立中学校で教鞭を執りました。2005年から3年間は香港日本人学校中学部の校長を務めるなど、国内外で教育に携わりました。2009年までの36年間、教育者として多くの生徒を育てました。

那覇市教育委員会、副市長時代

教育現場を離れた後、城間氏は2009年に那覇市教育委員会の学校教育部長、2010年には那覇市教育長に就任しました。2014年には、当時の那覇市長であった翁長雄志氏により、那覇市副市長に選任され、行政の要職を担いました。

那覇市長としての活動

2014年、翁長雄志氏が沖縄県知事選出馬のために那覇市長を辞職したことを受け、城間氏は無所属で那覇市長選挙に立候補しました。社民、共産、社大の革新系3党や生活の党、市議会会派「新風会」からの支援を受け、普天間基地の辺野古移設反対を訴え、自民・公明推薦の候補者を破り初当選しました。2018年の市長選でも再選を果たし、2期8年間、那覇市政を担いました。

市長在任中には、同性カップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」を導入したほか、首里城復興のための寄付金受領、AKB48イベントへの予算支出など、様々な施策を実施しました。しかし、オール沖縄勢力との関係においては、時として批判的な立場を取り、独自の政治姿勢を貫きました。

政界引退とその後

2022年、城間氏は次期那覇市長選への不出馬を表明し、政界からの引退を表明しました。また、後継指名は行わず、「オール沖縄」からの距離を置く姿勢を示しました。引退後は、2023年秋の叙勲で旭日小綬章を受章しています。

政治的立場と評価

城間氏は、自身を「保守中道」と位置づけており、那覇市長として、特定の政治勢力に偏ることなく、市民福祉の向上を目指しました。しかし、オール沖縄勢力との対立や基地問題への姿勢から、様々な評価を受けることとなりました。

年譜

1951年：沖縄県島尻郡伊是名村で出生
1973年：宮城教育大学卒業、市川市立第四中学校教諭
1981年：那覇市立石田中学校教諭
2005年：香港日本人学校中学部校長
2009年：那覇市教育委員会学校教育部長
2010年：那覇市教育長
2014年：那覇市副市長、那覇市長初当選
2018年：那覇市長再選
2022年：那覇市長退任
2023年：旭日小綬章を受章

関連情報

城間みきこ公式サイト、Facebookページ、那覇市市長室ウェブ出張所など、関連情報へのリンクが公開されています。

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