埼玉大学教育学部附属中学校

埼玉大学教育学部附属中学校：伝統と実績を誇る国立中学校

埼玉大学教育学部附属中学校は、埼玉県さいたま市南区別所にある国立中学校です。最寄りの駅はJR浦和駅とJR中浦和駅で、それぞれ徒歩20分と15分、または国際興業バスを利用できます。

周辺では「埼大附中」「附属中」「附中」「埼大附中」などと呼ばれ親しまれており、正門には「埼玉大学教育学部付属中学校」と表記されています。

抜群の進学実績

本校の最大の特長は、その高い進学実績です。埼玉県内トップレベルの公立高校である県立浦和高校、県立浦和第一女子高校、県立大宮高校への進学者が多いことはもちろん、栄東高校、開智高校、川越東高校、淑徳与野高校などの県内私立トップ校への進路選択も多く見られます。

さらに、開成高校、筑波大学附属高校、お茶の水女子大学附属高校、慶應義塾志木高校、早稲田大学高等学院といった、全国屈指の難関高校への進学者も数多く輩出しており、その教育の質の高さを示しています。

歴史と伝統

1947年4月1日、新学制の実施に伴い、埼玉大学教育学部の附属中学校として発足しました。以来、70年以上にわたり、多くの生徒を送り出してきました。

1948年には校章、1950年には校歌が制定され、その後も応援歌や校旗が制定されるなど、学校の歴史と伝統が大切に育まれてきました。また、1959年には平和と少女の像が、1960年には野上弥文前校長の胸像が除幕されるなど、学校の歴史を示す数々のモニュメントが設置されています。

学校の歴史においては、1972年に附属養護学校の設立に伴い特殊学級が同校中・高等部となるなど、教育体制の変遷も見てきました。また、1979年には帰国子女教育を開始するなど、時代の変化に対応した教育にも取り組んできました。1997年には開校50周年記念式典を開催し、2020年には開校70周年を記念して学校のキャラクター「おおとりくん」が作成されました。

教育目標と学校行事

本校の教育目標は「正しい判断力とたくましい実践力をもった自主的人間の形成」です。この目標に基づき、生徒たちは様々な学校行事に参加します。

主な学校行事としては、入学式、大滝オリエンテーション合宿（現在は千年の森合宿）、学校総合体育大会、PTA総会、林間学校、修学旅行、附中祭、長距離走大会、卒業式などがあります。これらの行事を通して、生徒たちは社会性や協調性を育み、自主性を高めていきます。

生徒と通学範囲

本校の生徒は、埼玉大学教育学部附属小学校からの進学者と、中学受験（一般入試及び帰国生徒入試）で入学する生徒で構成されています。通学区域はさいたま市、川口市、戸田市、蕨市など、広範囲に渡ります。

著名な卒業生

本校は、多くの著名な卒業生を輩出しています。芸能レポーターの東海林のり子さん、哲学者である足立和浩さん、元浦和市長・さいたま市長の相川宗一さん、経済学者である神野直彦さん、元財務官僚・カザフスタン大使の原田有造さん、心臓血管外科教授で天皇陛下の手術執刀医を務めた天野篤さんなど、様々な分野で活躍する卒業生たちがいます。

その他

本校は、1956年まで埼玉県立浦和西高等学校と敷地を共用していました。また、埼玉大学教育学部附属校であるため、同学部の学生が教育実習生として授業や学校行事などに参加し、実践的な教育の場となっています。

関連校

埼玉大学、埼玉大学教育学部附属小学校、埼玉大学教育学部附属特別支援学校、埼玉大学教育学部附属幼稚園

埼玉大学教育学部附属中学校は、歴史と伝統、そして高い進学実績を誇る国立中学校です。充実した教育環境と、卒業生たちの多様な活躍は、未来への希望を繋いでいく力となるでしょう。

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