原田有造

原田有造

原田有造（はらだ ゆうぞう）は、日本を代表する大蔵・財務官僚であり、外交官としてもその手腕を発揮しました。2010年8月20日から2013年8月30日まで、カザフスタン駐箚特命全権大使として、日本とカザフスタンの友好関係の発展に尽力しました。

人物・経歴

山口県出身。1972年、東京大学法学部第2類（公法コース）を卒業。在学中は「自称首席」と評されるほどの秀才ぶりで、その才能は早くから注目されていました。卒業後、大蔵省に入省し、大臣官房文書課に配属されます。

1974年5月からは大臣官房付としてプリンストン大学へ留学。1976年7月には銀行局総務課企画係長に就任。1977年7月には足利税務署長を務めました。その後も、理財局特別財産課課長補佐、大臣官房付（ハーバード大学国際問題研究所研究員）、日本輸出入銀行海外投資研究所(アメリカンエンタープライズ研究所研究員)、主計局主計官補佐（総理府第一係主査）、国際金融局国際機構課課長補佐（総括・企画）、大臣官房企画官兼国際金融局総務課、派遣職員（国際通貨基金（IMF）調査局審議役）など、数々の要職を歴任しました。

国際金融局調査課長、理財局資金第二課長、国際金融局金融業務課長、海外経済協力基金総務部長、財務省国際局担当審議官、国際復興開発銀行理事などを経て、2004年7月には大和総研常務理事に就任。そして、2010年8月20日、カザフスタン駐箚特命全権大使に任命され、外交官としての新たなキャリアをスタートさせました。

2013年10月15日には依願免官となり、同年11月1日には日本興亜損害保険株式会社顧問に就任。2020年には、長年にわたる公務への貢献が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

親族

妻は、元アサヒビール社長である樋口廣太郎の長女です。

同期

原田氏と同期には、津田広喜（財務事務次官）、木村幸俊（国税庁長官）、渡辺博史（国際協力銀行総裁、財務官）、五味廣文（金融庁長官）、藤本進（大臣官房審議官、豊田章一郎の娘婿）、滝本豊水（弁護士）、中村修三（世界銀行東京事務所長）、豊田潤多郎（衆議院議員）など、各界で活躍する人材がいます。

外部リンク

原田カザフスタン大使赴任挨拶（在カザフスタン日本国大使館ホームページ）
知られざるカザフスタンとの交流
* 原田有造君の壮行会

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