埼玉県立がんセンター

埼玉県立がんセンター：最先端のがん医療と研究拠点

埼玉県立がんセンターは、埼玉県北足立郡伊奈町に位置する、県が運営する県立病院です。2021年4月からは地方独立行政法人埼玉県立病院機構が運営を引き継いでいます。

歴史と発展

埼玉県政施行100周年記念事業の一環として1975年に開設されました。当初は、旧石器時代から室町時代にかけて製鉄が盛んだった大山遺跡の跡地に建設されました。その後、1985年に南館、1998年には緩和ケア病棟を備えた東館を増築し、病床数を400床に拡大しました。

2008年には埼玉大学大学院理工学研究科と連携大学院を設立。さらに2013年には、最新の医療設備を備えた10階建ての新病院が完成し、移転を完了しました。旧病院の建物の多くは解体され、現在は東館の一部が臨床腫瘍研究所や看護研修室として使用されています。

充実した診療体制

埼玉県立がんセンターは、幅広い診療科を備えています。消化器内科、消化器外科、呼吸器内科、胸部外科、乳腺腫瘍内科、乳腺外科、形成外科、頭頚部外科、歯科口腔外科、婦人科、泌尿器科、整形外科、脳神経外科、血液内科、皮膚科、麻酔科、放射線科、緩和ケア科、腫瘍診断・予防科、病理診断科など、がん治療に関する様々な専門分野を網羅しています。

さらに、検査管理医も配置され、総合的な医療を提供しています。保険医療機関、労災保険指定医療機関、指定自立支援医療機関、生活保護法指定医療機関、母体保護法指定医の配置されている医療機関としての指定も受けています。臨床研修病院、がん診療連携拠点病院、特定疾患治療研究事業委託医療機関、小児慢性特定疾患治療研究事業委託医療機関としての役割も担っています。

先進的な研究

センター内には臨床腫瘍研究所があり、がん予防研究、がん診断研究、がん治療研究の3つの分野で活発な研究活動が行われています。これにより、常に最新の知見に基づいた医療を提供できる体制が整えられています。

アクセス

最寄り駅は埼玉新都市交通伊奈線丸山駅です。駅から徒歩15分、またはバスを利用できます。上尾駅や蓮田駅からもバスでアクセス可能です。バス路線は複数あり、時間帯によっては病院敷地内への乗り入れがない場合もあるので、事前に時刻表を確認することをお勧めします。

まとめ

埼玉県立がんセンターは、最先端の設備と充実した診療体制、活発な研究活動により、地域のがん医療を支える重要な拠点となっています。多様な専門分野の医師、看護師、研究者たちが連携し、患者さんにとって最善の医療を提供することに尽力しています。将来のがん医療の発展にも大きく貢献していくことが期待されます。

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