塩谷広域行政組合

塩谷広域行政組合：地域住民の生活を支える組織

塩谷広域行政組合は、栃木県中部の矢板市、さくら市、塩谷郡塩谷町、高根沢町の2市2町によって設立された一部事務組合です。広域的な課題解決を目的に、複数の自治体が共同で事務事業を行うことで、効率性と住民サービスの向上を目指しています。

組合の主な業務

塩谷広域行政組合は、地域住民にとって必要不可欠な様々な業務を担っています。主な業務内容としては、以下のものが挙げられます。

広域計画策定と事業実施: 塩谷地区の将来を見据えた計画策定や、その実現に向けた事業実施に関する連絡調整を行います。地域全体の活性化や発展に貢献する重要な役割を担っています。
常備消防: 管内における火災や救急事故への迅速な対応、防災活動など、住民の生命と財産を守るための重要な役割を担っています。消防署、消防車などの設備を整備し、常時体制を整えています。
火葬場運営: 「しおや聖苑」という火葬場の設置と運営を行い、地域住民の葬儀に関するニーズに対応しています。
ごみ処理・し尿処理: 「エコパークしおや」において、ごみ処理施設と下水処理施設の運営を行い、環境保全にも貢献しています。地域住民の衛生環境維持に欠かせない役割です。
ふるさと市町村圏計画: 地域の活性化や発展に向けた計画策定と、その実現に向けた事業実施を支援する役割も担っています。

組織構成

組合の組織は、意思決定機関である組合議会と、執行機関である管理者、副管理者、会計管理者、監査委員から構成されています。組合議会は、各市町から選出された議員によって構成され、組合の予算や事業計画などを審議します。

組合議会: 議員定数は18名（矢板市5名、さくら市5名、塩谷町4名、高根沢町4名）。
執行機関: 管理者1名（関係市町長の互選）、副管理者3名（管理者以外の市町長）、会計管理者1名（管理者が関係市町の会計管理者のうちから任命）、監査委員2名。

常備消防の概要

塩谷広域行政組合消防本部は、広大な管内面積（543.01km2）をカバーするために、複数の消防署を配置し、迅速な消防活動体制を整えています。

消防本部所在地: 矢板市富田94-1
職員定数: 154名
消防署: 5カ所
* 主力機械: 普通消防ポンプ自動車6台、水槽付消防ポンプ自動車2台、化学消防自動車2台、救急自動車8台など、多様な消防車両を保有。

組合の歴史

塩谷広域行政組合は、1965年に矢板市消防本部の設置から始まり、1971年に塩谷郡市消防組合を設立、1979年に塩谷地区広域行政事務組合と統合し、現在の塩谷広域行政組合が発足しました。2005年には、氏家町と喜連川町の合併により、さくら市となり、現在の2市2町の構成となりました。長い歴史の中で、地域住民の安全と安心を守るため、組織体制を強化し、業務内容を拡充してきました。

まとめ

塩谷広域行政組合は、広域的な視点から、地域住民の生活基盤を支える重要な役割を担っています。消防、ごみ処理、火葬場運営など、多様な業務を通して、地域社会の発展に貢献しています。今後も、変化する社会情勢に対応しながら、住民ニーズに応える活動を継続していくことが期待されます。

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