大丸有

大丸有（だいまるゆう）とは、東京都千代田区に位置する大手町、丸の内、有楽町の三つの町を合わせた総称です。このエリアは、皇居東御苑、皇居外苑、日比谷公園に隣接しており、その立地から都内でも特に重要な地域として認識されています。

大丸有の歴史

1872年、この地には元衛町、大手町、道三町、銭瓶町、永楽町、八重洲町、有楽町の7つの町が存在していました。その後、1929年に大規模な町名統合が行われ、元衛町、道三町、永楽町の一部と銭瓶町全域が大手町に編入されました。さらに、大手町、道三町、永楽町、有楽町の一部と八重洲町全域が統合され、丸の内という新しい町名が誕生しました。この結果、大手町、丸の内、有楽町の3町となり、1970年に丸の内の表記が丸の内に変更され、現在に至っています。

東京を代表するビジネス街

大丸有は、東京を代表する一等地であり、大企業の本社ビルが多数集積しています。日本最大規模のオフィス街・中心業務地区（CBD）として、超高層ビル群が林立する景観は、日本の経済を象徴する風景の一つと言えるでしょう。皇居の東から北東にかけて広がり、東京駅（丸の内）や大手町駅周辺は、大規模なビジネス街が形成されています。一方、有楽町駅周辺には、オフィスビルだけでなく大型商業施設や劇場、映画館などが集積し、銀座の繁華街とも隣接しています。

東京駅周辺は、三菱財閥がロンドンのシティをモデルに開発を進めた歴史があり、現在でも三菱地所が多くのオフィスビルを所有しています。そのため、丸の内一帯は「三菱村」とも呼ばれることがあります。

ハイソサエティーなブランドイメージ

大丸有は、郵便番号が100-0004から100-0006であり、民間企業が入居できる住所としては皇居から数えて2番目から4番目に位置するため、非常に「高い」場所というイメージがあります。このため、ハイソサエティーなブランドイメージを持つ地区としても知られています。

近年の再開発

2000年代以降、都市再生緊急整備地域に指定されたことを受け、大丸有では再開発が活発化しました。超高層建築物の建設が相次ぎ、街の景観は大きく変化しました。また、官民合同でヒートアイランド現象抑制への取り組みも積極的に行われています。2002年8月には丸の内ビルディング（丸ビル）が、2004年9月には丸の内オアゾ、明治安田生命ビル（丸の内MY PLAZA）がオープンし、さらに2007年4月には新丸の内ビルディングが竣工しました。

地下ネットワーク

東京駅や大手町駅を中心に、地下道や地下街が整備されており、八重洲、日比谷、銀座へと繋がる広大な地下ネットワークを形成しています。特に2000年代以降の再開発に合わせて通路の整備が進み、地下道同士がさらに繋がっています。将来的には、日本橋や茅場町方面への接続も計画されています。

ヒートアイランド現象抑制への取り組み

大丸有では、ヒートアイランド現象抑制のために様々な取り組みが行われています。その主なものとして、

緑化（屋上[[緑化]]、壁面緑化）
太陽光発電
風の道（海風や冷気の通り道を確保）
カーシェアリング、レンタサイクル、ベロタクシー（自転車タクシー）
高反射塗装や保水性舗装
打ち水プロジェクト
エコ結び（SuicaやPASMOでの決済でエコ活動に寄付できるサービス）

などが挙げられます。

大丸有の関連情報

関連項目
三菱地所
三菱地所プロパティマネジメント
ラ・フォル・ジュルネ（「熱狂の日」音楽祭）
外部リンク
一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会
NPO法人 大丸有エリアマネジメント協会
ECOZZERIA 大丸有サステイナブルポータル
大丸有エリア開発（三菱地所）

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