大建工業

大建工業株式会社（DAIKEN Corporation）

大建工業株式会社は、大阪府大阪市北区に本社を構える、住宅用建材の大手メーカーです。登記上の本店は富山県南砺市に位置する井波工場内にあります。同社は1945年に旧伊藤忠財閥の持株会社である大建産業の林業部門から分離して設立されました。現在、リモデル分野でTOTOとYKK APと提携しており、さまざまな製品やサービスを提供しています。

沿革

大建工業の歴史は1945年に遡ります。当初は「大建木材工業株式会社」として設立され、1949年には大阪証券取引所に上場。1967年には大建ウォールボード工業を吸収合併し、現在の社名に変更されました。その後、1971年には東京証券取引所1部に上場し、1973年からは岡山工場で畳用ボードの生産を開始。1977年には木質繊維板「断熱ボード」の製造をスタートさせました。

90年代に入ると、1994年にはマレーシアにダイケンサラワク社を設立し、1996年には岡山にダイライト工場を建設。このように、海外展開や新工場の設立を進めてきた結果、1998年にはTOTOと包括的業務提携を結び、2002年にはYKK APともリモデル分野で提携しています。これにより、より幅広い製品ラインを形成しています。

2005年にはマレーシアのMDF製造会社を子会社化し、地域の市場におけるプレゼンスを高めました。さらに、2019年にはアメリカのPACIFIC WOODTECH CORPORATIONの株式を取得し、子会社化を進めるなど、国際的にも事業を拡大しています。2020年には日本の大学や企業との共同研究にも参加し、環境への配慮も強化しています。

2023年の動き

そして2023年には、筆頭株主の伊藤忠商事が完全子会社のBPインベストメント合同会社による株式公開買付けを行い、同年12月には東京証券取引所プライム市場から上場廃止となりました。このように、株式会社大建工業は持続可能な成長を目指し、戦略的な提携と企業再編を進めています。

製品ライン

大建工業が提供する製品には、住宅用のフローリング、内装建具、収納システム、階段部材など多岐にわたります。特に、複合材料や防音性能を持つフローリングなどは、別々のニーズに応えるために設計されています。さらに、調湿建材や内装の壁材、天井材なども組み込まれています。これらはすべて、顧客の多様な選択肢を提供するためのものです。

関連企業とスポンサーシップ

大建工業には多くの関連企業があり、各分野での専門知識を活かしています。また、過去にはテレビ番組のスポンサーとしても活動しており、特に地域に根ざした企業としてのイメージを強化しています。たとえば、銭形平次やとんねるずのみなさんのおかげですなど、人気番組のスポンサーとして名を馳せていました。

今後も大建工業株式会社は、環境に配慮した製品の開発や、国際的な役割を強化しながら、持続的な成長を続けることが期待されています。

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