大村市立図書館

大村市立図書館の歴史とミライon図書館

1947年、大村純毅氏からの寄贈を機に私立図書館として誕生した大村市立図書館。戦後間もない時代の文化振興を担う存在として、その歴史は始まりました。玖島郷に開館したのち、大村市に移管され、市立図書館として新たな一歩を踏み出します。

その後、市民の需要に応えるべく、図書館は発展を続けました。1970年代には、本館の新築や分館の設置、大村市史料館の開設など、図書館機能の充実を図る取り組みが活発に行われました。複数の住民センターへの配本所設置も、市民への利便性向上に大きく貢献しました。

コンピュータ化の波に乗り、1990年代後半には電算システムを導入。さらに2000年代にはシステムの更新を行い、情報化社会に対応した図書館へと進化を遂げました。これらの努力により、大村市立図書館は地域の文化拠点として、揺るぎない地位を確立しました。

2017年には、新たな図書館建設のため一時休館。そして2019年、待ちに待った県立・市立一体型図書館施設「ミライon図書館」が開館しました。大村市立図書館は、改称・移転という形で新たな時代へと突入したのです。ミライon図書館の開館と同時に、郡地区公民館図書室を分室化。さらに、2020年には中地区公民館図書室も分室として加わり、図書館サービスの網羅性がより一層高まりました。

大村市立図書館（1973年～2017年）の施設概要

旧大村市立図書館は、4,532㎡の敷地に地上2階建ての建物が建っていました。床面積は1階が1,182㎡、2階が687㎡で、34台の駐車場を備えていました。

1階には書庫、一般室、学習室、児童室、会議室、事務室が配置され、市民の多様なニーズに対応できる空間が確保されていました。一方、2階には大村市史料館があり、旧大村藩領に関する貴重な古文書や記録などが収集・整理・保存・展示されていました。収蔵庫、展示室、事務室、研究室といった専門的な設備も整えられていました。

ミライon図書館（2019年～）

ミライon図書館は、大村市立図書館条例に基づき、県立・市立一体型図書館施設として位置付けられています。大村市立図書館の後継施設として、より広範なサービス提供を目指しています。

分室

ミライon図書館以外にも、大村市には2つの分室が存在します。

大村市郡地区公民館図書室: 大村市富の原二丁目に位置し、地域住民に身近な図書館サービスを提供しています。
大村市中地区公民館図書室: 大村市古賀島町に位置し、中地区の住民にとって重要な情報・学習拠点となっています。

アクセス

旧大村市立図書館へのアクセスは、JR九州大村線「大村駅」から徒歩3分、または長崎県営バス「大村バスターミナル」または「大村駅前」から徒歩3分でした。最寄りの道路は長崎県道17号大村停車場線です。周辺には、小学校、交番、銀行、新聞支局、郵便局、ホテルなどが立地しており、利便性の高い場所でした。

ミライon図書館へのアクセス方法は、具体的な情報が公開され次第、追記します。

貸出規定

旧大村市立図書館の貸出規定は、大村市内に居住、または通勤・通学する個人を対象として、1回につき10冊以内、2週間以内とされていました。団体貸出も受け付けており、1団体20冊以内、1ヶ月以内とされていました。

蔵書数

2011年3月31日時点での蔵書数は、合計182,611冊（一般書128,163冊、児童書54,448冊）でした。ミライon図書館の蔵書数については、改めて情報を収集し、追記します。

まとめ

大村市立図書館は、時代の変化とともに進化を遂げ、常に地域社会のニーズに応えるよう尽力してきました。ミライon図書館の開館は、その歴史における新たな転換期であり、今後の更なる発展が期待されます。

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