大東亜帝国

大東亜帝国とは

「大東亜帝国」とは、日本の大学群を示す通称であり、東京都内にある複数の私立総合大学をまとめたものです。この名称は、各大学の漢字表記の頭文字を組み合わせたもので、一般的には以下の大学が含まれるとされています。

大：大東文化大学、または大正大学
東：東海大学、または東洋大学
亜：亜細亜大学
帝：帝京大学
* 国：国士舘大学、または國學院大學

これらの大学は、難易度や歴史、地域的な近接性など、いくつかの共通点を持つと認識されています。

名称の由来と定義

「大東亜帝国」という名称は、1970年代に教育ジャーナリストの代田恭之氏によって考案されたとされています。代田氏は、大学受験に関する講演を行う中で、類似した大学群をまとめて呼ぶために、語呂の良い名称を作りました。当初はそれほど広まりませんでしたが、1980年代に入ると、予備校や受験情報誌以外にも、「大東亜帝国」という言葉が使われるようになりました。

構成大学の変遷

当初は、大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学の5大学を指すものとされていました。しかし、1990年代に入ると、一部の書籍やメディアでは、「大」を大東文化大学とする一方で大正大学を含める場合がある、「東」を東海大学ではなく東洋大学とする、あるいは両方含む、「国」を国士舘大学ではなく國學院大學とする、あるいは両方含む、といったように、構成大学の定義が変化し始めました。

特に、「国」が国士舘大学なのか國學院大學なのかという点については、混同や併記が見られることが多いとされています。2018年のTHE世界大学ランキング日本版では、國學院大學を含まず国士舘大学を含む5校として定義されています。一方、2021年12月にマイナビが誤送信したメールに関する報道では、受験生の間では大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、国士舘大をまとめて「大東亜帝国」と呼ぶと紹介されています。

また、同じ報道の中で「国士舘大学または國學院大學」と両大学を含む定義を紹介した例もあり、大学群の定義にはいくつかの解釈があることがわかります。

國學院大學は、「成成明学獨國武」という別の大学群に含まれることもあります。

その他の事例

就職活動において、企業が面談枠を区別するために「大東亜帝国」という言葉を使用するケースもあります。2021年12月には、人材情報サービスのマイナビが誤って「＜第1＞大東亜以下⑨」という件名のメールを送信し、「学歴フィルターが存在するのではないか」という問題が提起されました。この出来事は、大学群の名称が、就職活動の場面でも認識されていることを示唆しています。

まとめ

「大東亜帝国」は、受験生の間で広く知られた大学群の名称ですが、その構成大学にはいくつかの解釈があります。大学群の名称は、大学の難易度や地域的なまとまりを示すものとして使われる一方で、就職活動など大学以外の場面でも影響を持つことがあるため、注意が必要です。

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