大王製紙エリエールレディスオープン

大王製紙エリエールレディスオープン：女子プロゴルフツアーを彩る秋の決戦

毎年11月第3週、愛媛県松山市のエリエールゴルフクラブ松山を舞台に繰り広げられる「大王製紙エリエールレディスオープン」。日本女子プロゴルフ協会公認のトーナメントとして、賞金総額1億円、優勝賞金1800万円をかけた熱戦が繰り広げられます。

この大会は、シーズン終盤の重要な大会として知られています。ツアーチャンピオンシップ「リコーカップ」の前哨戦であり、同大会への出場資格がない選手にとっては、事実上のシーズン最終戦。最終順位が翌シーズンのシード権獲得に大きく影響するため、選手たちは強いプレッシャーの中、プレーすることになります。

特に、賞金ランキング50位前後の選手にとっては、まさに「天国と地獄」を分ける大会。シード権を獲得できれば、安定した出場機会が保障されますが、逆に失ってしまうと、ツアー最終予選会への出場を余儀なくされます。最終予選会の成績次第では、翌シーズンの出場試合数が大きく左右されるため、選手たちは勝利への強い執念を持って臨みます。2018年からはリランキング制度が導入され、51位から55位の選手にも前半戦の出場権が与えられるようになりましたが、それでもこの大会での成績は、選手たちの将来を大きく左右する重要な要素です。

大会の歴史は長く、当初は「エリエール女子オープンゴルフトーナメント」として始まり、その後「大王製紙エリエール女子オープンゴルフトーナメント」を経て、現在の名称になりました。2013年からは4日間競技となり、より迫力ある戦いとなっています。

2012年と2015年には、東日本大震災の復興支援として、五浦庭園カントリークラブで開催されました。普段とは異なる環境での開催となりましたが、選手たちは復興支援という大きな目標を胸に、熱戦を繰り広げました。

テレビ放送は、3日目と最終日が中心。西日本放送（愛媛開催時は南海放送、2012年の福島開催時は福島中央テレビと共同制作）を制作局として、日本テレビ系列で放送されます。特に最終日は、NNN系列30局とFNS系列の沖縄テレビを含む全国31局ネットで放送され、全国のゴルフファンに熱い戦いが届けられます。実況アナウンサーは、大会初期は西日本放送と日本テレビのアナウンサーが担当していましたが、現在は西日本放送のアナウンサーが中心となっています。

この大会は、男子プロゴルフツアーのカシオワールドオープンゴルフトーナメントと同様に、翌シーズンの賞金シード選手を決める重要な大会として、大きな注目を集めています。選手たちの熱い戦いと、ドラマチックな展開は、ゴルフファンを魅了し続けています。

大会概要

名称: 大王製紙エリエールレディスオープン
開催時期: 毎年11月第3週
開催地: エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県松山市）
主催: 大王製紙
主管: 日本女子プロゴルフ協会
賞金総額: 1億円
優勝賞金: 1800万円
競技形式: 4日間競技
* 放送: 日本テレビ系列 (西日本放送制作など)

大会の意義

この大会は、単なるゴルフ大会以上の意味を持ちます。シーズン終盤に行われることから、賞金ランキング上位を狙う選手、シード権獲得を目指す選手など、多くの選手にとって重要な戦いの舞台となっています。その結果、手に汗握る展開や、感動的なドラマが生まれることが多く、ゴルフファンを熱狂させる大会として、高い人気を誇っています。

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