大谷球場

大谷球場の概要

大谷球場（おおたにきゅうじょう）は、福岡県北九州市八幡東区にある野球場です。この球場は、長い歴史を持ち、さまざまな地域イベントや野球試合が行われてきました。最初は1927年に官営八幡製鐵所の福利厚生施設として竣工し、その後いくつかの名称変更を経て、日本製鉄が所有していました。2025年7月には九州アジアリーグの北九州下関フェニックスが球場を取得しました。

施設の特徴

大谷球場は、両翼102m、中堅122mという広さを持ち、観客席の収容人数は約5,000人です。内野はクレー舗装、外野は天然芝で、スコアボードはパネル式となっています。照明設備はないものの、その広さが魅力で、福岡ソフトバンクホークスの二軍試合や選手の自主トレーニングに使用されています。また、韓国プロ野球チームがキャンプを行ったこともあります。毎年11月には「まつり起業祭八幡」が開催され、そのメイン会場としても賑わいます。

歴史的経緯

大谷球場の歴史は長く、1934年には日本製鐵に改称され、1950年には八幡製鐵として運営されました。社会人野球の試合や高校野球、大学野球の公式戦が幅広く行われ、特に新日本製鐵八幡硬式野球部と門司鉄道局の試合は多くの観客を集めました。しかし、2003年に新日鉄八幡野球部が廃部となり、その影響で球場の利用率が低下しました。

2004年からは北九州市が球場管理権を無償で借り受け、「北九州市立大谷球場」として運用されました。この間も高校野球や社会人チームの試合が行われました。2012年に企業名が変更されるまで、スコアボードには新日鉄の社章が描かれていました。

再開発と未来の展望

北九州市は2025年3月に管理権を日本製鉄に返還しましたが、同年7月に北九州下関フェニックスが球場を取得しました。取得額は約14億円で、球団は「ボールパーク構想」を推進し、野球場の機能だけでなく、物販や飲食、レジャー施設を整備する計画を立てています。竹森社長は、現在の球場には改修が必要で、約15億円の予算が必要としています。

今後、リーグ公式戦の開催を目指しており、応急措置として防球ネットを設置しました。球場名を冠したイベントや、大谷翔平選手の来場を夢見ているとのことです。

アクセス

大谷球場へのアクセスは、JRスペースワールド駅から徒歩約10分、西鉄バスを利用すれば複数の路線で「大谷球場」停留所があり便利です。地域のまさに宝であるこの球場は、今後も野球や地域イベントの重要な拠点として期待されています。

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