大谷資料館

大谷資料館について

大谷資料館（おおやしりょうかん）は、栃木県宇都宮市大谷町にある博物館で、地域の地質や大谷石の採掘に関する貴重な資料が展示されています。また、地下採掘場跡が特徴的で、訪れる人はその広大な空間を体感できます。

主な展示内容

大谷資料館では、次のような内容が展示されています。

• - 地質の紹介: 大谷地域の地質についての情報が提供され、訪問者はこの土地の成り立ちを学ぶことができます。
• - 採掘方法: 大谷石がどのように採掘されるのか、具体的な手法や採掘形態を説明する展示があります。
• - 地下採掘場跡: 巨大な地下空間があり、その歴史や利用方法を知ることができます。実際に地下に入り、石の採掘が行われた場所を見ることで、当時の状況を直接感じることができます。
• - 輸送の変遷: 大谷石の搬出方法やその変化についての展示も行われています。

文化事業とイベント

大谷資料館は、一般展示の他にも多様な文化事業が行われています。コンサートや猿楽、映画上映、演劇、美術展、ダンスパフォーマンス、さらにはセミナーなど、さまざまなイベントが開催され、地域文化の発信地となっています。特に、映画、テレビドラマ、CMの撮影地としても多く利用されており、注目のスポットとなっています。毎年行われる「フェスタin大谷」では、地下空間を利用したプロジェクションマッピングのイベントも好評です。

大谷石と地下採掘場の歴史

大谷石は古くから利用されており、古墳時代には石棺の材料として重宝されていました。さらに8世紀には下野国分寺や下野国分尼寺の礎石や羽目石などに使用されています。平安時代には、宇都宮市に位置する大谷寺の磨崖仏が作られるなど、この石材の重要性が伺えます。

地下採掘場は、その利用歴も興味深く、1943年から陸軍用の倉庫として使われ、1945年には軍需工場として中島飛行機の生産活動に関わっていました。1969年からは古米の保管庫として利用されていましたが、1979年には大谷資料館がオープンし、その歴史的価値が広く知られることとなりました。

開館時間と休館日

大谷資料館は、開館時間が季節によって異なります。

• - 4月から11月: 9時から17時まで（最終入館は16時30分）
• - 12月から3月: 9時30分から16時30分まで（最終入館は16時まで）

休館日には、12月から3月の期間中は毎週火曜日が定休日ですが、火曜日が祝日の場合は翌日が休館となります。4月から11月の期間は、原則として無休ですが、臨時休館もあり得ます。

アクセス

大谷資料館へのアクセスは良好です。公共交通機関を利用する場合、JR宇都宮駅や東武宇都宮駅から、関東バスで「資料館入口」バス停下車後、徒歩約5分で到着します。また、自動車でのアクセスも便利で、東北道の鹿沼ICから約20分、宇都宮ICからは約15分で到着します。490台収容可能な駐車場が完備されており、団体バスや障がい者用駐車スペースも設けられています。

映像作品の収録

大谷資料館は、数多くの映像作品の撮影地としても知られており、代表的な作品には『金田一少年の事件簿』や『喰霊-零-』などがあります。これにより、博物館としての魅力がさらに高まっています。

地域の地質や歴史に興味がある方、豊かな文化と歴史を感じられる場所を探している方には、大谷資料館は貴重な体験を提供してくれるでしょう。

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