大阪シティバス

大阪シティバス株式会社について

大阪シティバス株式会社（Osaka City Bus Corporation）は、大阪府大阪市西区に本社を構えるバス運行業者です。この会社は、大阪市高速電気軌道の子会社であり、路線バスや貸切バスの運行を行っています。企業のコーポレートメッセージは「つなぎます 人・街・未来を」です。

設立の背景

この会社は1988年に設立されました。当初、大阪市交通局とその労働組合である大阪交通労働組合が共同出資した外郭団体として始まりました。現在でも、大阪市交通局が運行していた大阪市営バスの業務を受託して運行し、事業の拡張を続けています。2017年には、古いバス路線を受け継ぎ、大阪市から運営遂行を引き継ぎました。

主要な運行路線

大阪シティバスは、大阪市営バスから移管された路線を中心に、自社独自の路線も数多く運営しています。特に注目すべきは、「USJ直行バス」や「IKEA ⇔ 梅田・大正 Express」、「IKEA ⇔ なんばExpress」といった路線です。また、BRT（バス・ラピッド・トランジット）の「いまざとライナー」や、オンデマンドバスも提供していますが、これらの運行は親会社の大阪市高速電気軌道が中心となっています。

歴史の流れ

1988年の設立以来、会社は様々な変遷を経ています。具体的には、2002年にUSJ直行バスの運行が始まり、以降も業務の拡張を行ってきました。2014年には、社名を「大阪シティバス株式会社」に変更し、さらに2018年には大阪市交通局からバス事業を完全に譲受しました。このように、会社は大阪市の交通網において、非常に重要な役割を果たしています。

本社と営業所

現在の本社は、大阪市西区九条南に位置し、大阪市高速電気軌道本社ビルの6階にあります。また、複数の営業所を持ち、それぞれが異なる系統のバスを担当しています。例えば、井高野営業所や中津営業所、住之江営業所などが挙げられ、各営業所にはそれぞれの運行路線があります。

車両と運賃

大阪シティバスの保有車両には、USJ直行バスやIKEAバス専用の車両を含め、元市営バスの車両も多く使用されています。これらのバスは、主に現金での支払いが求められ、ICカードによる運賃支払いも一部の路線で可能です。運賃は路線によって異なり、大人料金が620円から1600円程度となっています。

最新の取り組み

近年、大阪シティバスは環境への配慮をしながら運行体制を見直しており、2022年には大阪市内初の水素燃料バスの運行を開始しました。このように、先進的な取り組みを通じて、新しい交通サービスの提供に力を入れています。今後も大阪シティバスは、大阪市内の交通ネットワークの一環として、利用者に便利で快適なバス移動を提供し続けるでしょう。

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