大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館は、大阪市旭区に位置する演劇と音楽の公共練習場です。この施設は、アーティストやパフォーマンスグループが練習や制作を行うための場を提供し、創造的な活動を支援しています。

沿革

この施設は、中島陸郎氏の努力により1994年からのプロジェクトの一環として発展を遂げました。彼は公設民営稽古場プロジェクトの民間側のリーダーとして関与し、2000年には演劇と音楽を中心に据えた専用練習場として正式にオープンしました。オープニング事業として、第2回大阪演劇祭が開催され、多くの人々が集まる場となりました。

概要

芸術創造館は、様々な部屋を用意し、それぞれのニーズに応えるよう配慮されています。具体的には、演劇・ダンスのための大小5室、音楽練習用の4室、さらには本格的なプロ仕様のレコーディングスタジオが揃っています。これにより、劇団やダンスカンパニー、バンド、アカペラグループなど、多様な表現者がこの場を利用することができます。

また、120席を収容可能な簡易客席を備えたホールも設けられており、ここでは「練習→制作・発表」の流れを一貫して支援する役割が果たされています。将来のアーティストを育成するためのインキュベーションセンターとしての機能も持ち、マンスリーシアターや各種ゼミナール、ワークショップも定期的に行われています。

演劇練習室

演劇大練習室

この部屋は、大規模なリハーサルや一般練習に最適です。簡易客席があり、舞台、照明、音響設備も充実しており、公演にも対応可能です。

演劇練習室中A・中B

中Aは、ダンスやバレエなどに対応した2面鏡とダンスバーを常設。また、公演時には楽屋としても利用されます。中Bは10名程度の中規模な練習に適しています。

演劇練習室小

少人数での練習向けに設計された部屋で、演劇練習室小Aと小Bの2部屋があります。

音楽練習スタジオ

レコーディングスタジオ（音楽練習室大）

ここは、プロ仕様の録音が行えるスタジオで、3つの小ブースと大ブースが設けられています。コンピューターベースでの録音編集も可能です。

音楽練習室中A・中B

両者は、バンドやアカペラグループの練習に適しており、中Bにはアップライトピアノも完備されています。

音楽練習室小

こちらも5名程度のバンドやアカペラグループの練習が可能で、管楽器や弦楽器の個人練習にも利用できます。音楽練習室小A、音楽練習室小Bの2部屋が用意されています。

交通アクセス

松山市内からのアクセス方法として、以下の公共交通機関があります。

- 大阪シティバス「旭区役所区民センター前」バス停から徒歩すぐ。
- Osaka Metro谷町線千林大宮駅から南西へ約900m。
- Osaka Metro谷町線関目高殿駅から北へ約1km。
- 京阪本線森小路駅から西へ約900m。
- JRおおさか東線城北公園通駅から東へ約1km。

周辺施設

芸術創造館の近くには、教育機関や公的施設が多く存在し、地域の文化交流の一端を担っています。

- 大阪市立旭図書館
- 旭区民センター
- 千林商店街
- 新森中央公園
- 大阪市旭区役所
- 旭消防署
- 大阪府立旭高等学校

このように、大阪市立芸術創造館は多様な芸術活動を支援する重要な施設であり、今後も新しい才能を育成し続ける場所として期待されています。

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