大阪広域水道企業団

大阪広域水道企業団の概要

大阪広域水道企業団（おおさかこういきすいどうきぎょうだん）は、大阪府内の42市町村から構成されており、大阪市を除く地域で水道事業や工業用[[水道]]事業を運営している地方公営企業です。この企業団は地域の水供給を担い、住民の生活基盤を支える重要な役割を果たしています。

事業内容

水道用水供給事業

大阪広域水道企業団は、年間約5億m³の水を42市町村に供給しています。この水量は、大阪市を除く府内の多くの市町村に必要不可欠な水道水源となっており、約75%の水を供給しています。水道用水供給事業の前身は大阪府水道部の事業であり、1951年の庭窪浄水場から始まりました。1970年代に入ると、浄水場の拡張とともに、村野や三島などの浄水場からの供給が開始され、1998年以降は高度浄水処理水を全ての浄水場から供給しています。

供給対象の市町村には、能勢町、豊能町、池田市、豊中市、八尾市などが含まれ、この地域の住民は安定した水道水を利用することができています。令和4年度の給水量は、502,518,266m³で、1日の最大給水量は約1,490,549m³となっています。

水道事業

2017年4月から、大阪広域水道企業団はそれまで1市町村ごとに行われていた水道事業を統合しました。その結果、全体で14の市町村の給水業務を引き受け、効率的な水道事業の運営が可能になりました。各市町村での水道事業は独立して経営され、予算や決算も各自で管理されています。具体的な水道事業のデータでは、藤井寺市では年間6,662,626m³、泉南市では7,156,206m³の配水を行っており、各地域のニーズに応じた水供給が実施されています。

工業用[[水道]]事業

大阪広域水道企業団は工業用[[水道]]事業も展開しており、年間約8,200万m³の水を410の事業所に供給しています。このサービスは1962年から始まり、関西国際空港近くのりんくうタウンや食品コンビナートにも提供されています。

沿革

企業団の設立は2010年で、2011年に42市町村へと拡大しました。それ以来、段階的に水道事業を統合し続けており、2024年4月には能勢町の水道事業も統合される見込みです。

組織構成

企業団は、企業長がトップとなり、副企業長や経営管理部、事業管理部から構成されています。出先機関として複数の浄水場や水道事業所が存在し、効率的な水供給を実現しています。

広報活動

企業団は地域住民への水の重要性や水道水の安全性を伝えるため、利き水会や出かける浄水場などのイベントを実施しています。特に出かける浄水場では、学校を訪問し水の大切さを教える出前授業が人気です。また、「みずまる」というマスコットキャラクターを通じて広報活動を行い、府内外への水道水のPRにも力を入れています。

全体として、大阪広域水道企業団は、地域の水道事業を担う中核企業として、住民の生活を支え続ける重要な役割を果たしています。

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