大阪赤十字看護専門学校

大阪赤十字看護専門学校の概要



大阪赤十字看護専門学校は、大阪市天王寺区にあった専門の看護教育機関で、日本赤十字社がその運営を行っていました。学校は大阪赤十字病院に併設され、看護職を志す多くの学生に教育の場を提供してきました。

沿革



この学校の歴史は、1909年5月8日に大阪赤十字病院が設立されたことに始まります。それと同時に、病院内に3年制の救護看護婦養成所が設けられ、まさに看護教育の基盤が築かれました。戦時中には、病院が連合軍に接収されたため、学校も一時的に高槻市と大阪市の住吉区に分散して運営を続けましたが、接収解除後には元の校舎に戻り教育を行いました。

この学校は、当初全寮制の形態で運営されていましたが、1994年にはその制度を廃止しています。時代の流れと共に教育課程も変化し、1976年には学校教育法の改正に伴い専修学校として認可され、大阪赤十字看護専門学校に名称が変更されました。

さまざまな改称を経た学校は、2021年に学生の募集を停止することが予告され、その3年後の2023年3月31日に閉校しました。これに至る背景として、国の方針が看護基礎教育の大学化を推進したことが挙げられますが、近畿圏には赤十字の大学が存在しないため、将来的な設置についても検討された結果、現状では実現が難しいとの結論に至りました。

年表




交通アクセス



この学校へのアクセスも良好で、近鉄大阪線・奈良線の大阪上本町駅から東へ約700メートルの距離にあり、大阪環状線や近鉄大阪線・奈良線、千日前線の鶴橋駅からは西へ約500メートルの距離となっています。この立地は多くの学生にとっても通いやすい環境でした。

結論



大阪赤十字看護専門学校は、その豊かな歴史と共に多くの看護師を育成し、地域医療に貢献してきました。閉校後も、その教育理念や培った精神は、看護界において息づいていることでしょう。

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