太平洋クラブ

株式会社太平洋クラブについて

株式会社太平洋クラブは、1971年に設立されたゴルフ場およびリゾート開発企業で、東京都千代田区に本社を構えています。この会社は、平和相互銀行の創業者である小宮山英蔵が全国に展開するゴルフ場チェーンを計画し、その実現を目指して設立されました。

コース展開と提携

現在、太平洋クラブは直営のゴルフコース8か所、関連会社が運営するコース2か所、共同経営によるコース7か所を合わせて、合計17の会員制リゾート型ゴルフコースを展開しています。さらに、パブリックコースとして千葉県にあるラ・ヴィスタ・ゴルフリゾートとも提携しています。また、アメリカ合衆国のペブルビーチ・ゴルフアカデミーと共同で「太平洋クラブゴルフアカデミー」を設立し、将来的なゴルフの有望選手の育成も行っています。

スポンサー活動と経営の変遷

太平洋クラブは、1972年に西鉄ライオンズのメインスポンサーとなり、球団名を「太平洋クラブ・ライオンズ」に変更しましたが、1976年に撤退しました。1980年代には、平和相互銀行事件の影響を受け、住友銀行が運営を引き継ぐ形となりました。2007年には東急不動産との資本業務提携を結び、その後も三井住友フィナンシャルグループや大和証券と協力し、持株会社である太平洋クラブホールディングスを設立しました。

しかし、ゴルフ事業は景気の影響を受け、資金繰りが厳しくなりました。2012年には、親会社とその子会社7社が民事再生法の適用を申請し、負債は1260億円に達しました。再生計画が一部の会員から反対され、同年秋には会社更生法の適用を申請する事態となりました。これにより、東京地裁は再生手続きを廃止し、その後再び更生手続きを開始しました。

新たなパートナーシップとイベント

2013年、太平洋クラブは大手パチンコチェーンのマルハンとスポンサー契約を結びました。この契約によって、マルハンは新株の引き受けを行い、その資金をギャラリーへの預託金の一部返還や、設備投資に充てることになりました。毎年11月には、「三井住友VISA太平洋マスターズ」を共催し、特に同社の御殿場コースでの開催が有名です。一時的に共催から撤退していたものの、2016年に復帰しています。

運営ゴルフコースの概要

2022年12月時点で、太平洋クラブは全国に18コースを運営中です。各コースは優れた設計者によるもので、特徴的なレイアウトが観客を魅了しています。たとえば、北海道の札幌コースは1974年に開場し、冬季は休業となります。また、千葉県成田市の成田コースは、著名なデザイナー・Gary Playerによって設計され、18ホールが整備されています。

これらのコースはそれぞれ独自の魅力を持ち、多様なプレースタイルに応じた設計がされています。会員制ゴルフ場としての高い品質と、リゾート地としての魅力を兼ね備えた太平洋クラブは、変わらず多くのゴルフファンから支持されています。

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