太田海也

太田海也（おおた かいや）

基本情報
太田海也は、1999年7月27日生まれ、岡山県出身の競輪選手であり、自転車競技にも携わっている。彼は日本競輪選手会岡山支部に所属し、養成所の第121期生として選手としての道を進んでいる。師匠には82期の藤田昌宏氏を持ち、ホームバンクは玉野競輪場である。

来歴

太田は岡山県立備前緑陽高等学校に入学し、ボート競技を始めた。高校3年生での高校総体ダブルスカルにおいて優勝を果たし、さらには全国高等学校選抜大会や国民体育大会でも準優勝の成績を収めるなど、相当な実力を示していた。この時期の成功は、彼のスポーツに対する情熱を一層高めたと言える。

高校卒業後は日本大学に進学し、引き続きボート競技に取り組んだ。しかし、体格のコンディションや腰痛がもとで思うように成績を残せず、結果的にボート競技を断念することとなった。大学も1年で中退し、実家である岡山に戻ったある日、自転車を購入する機会を得た。この際、地元のサイクルショップに就職し、店の社長に勧められる形で自転車レースに参加。その大会で好成績を収めたことから、競輪選手への道を志すこととなった。

友人の父親が元選手であったことも影響し、太田は藤田昌宏との出会いを果たす。これにより競輪への道が開かれ、2021年1月に日本[[競輪選手養成所]]の選手候補生入所試験に合格。5月の入所式後、6月には行われた初めての記録会でゴールデンキャップを獲得し、それをきっかけに早期卒業の候補生として認定される。

競技選手としてのスタート

9月には再度の記録会で同じくゴールデンキャップを獲得し、在所中における驚異的な成績により本人の意向も相まって12月には競輪選手資格検定を受け、見事合格。12月17日には同期の中野慎詞と共に早期卒業者として認定され、22日に卒業証書授与式を迎える。

養成所在所中の2022年1月、全日本自転車競技選手権大会では立ち上がりの遅れを気にしつつも、1月20日の小倉FII（ミッドナイト）にて競輪選手としてデビューを果たし、デビュー戦で華々しい初勝利を上げる。その後、地元である別府FIIと久留米FIIでも完全勝利を成し遂げるなど、優秀な成績を続ける。

2月18日にはA級2班へと昇級し、さらなる飛躍を遂げたが、昇級後最初の大会での開催打ち切りにより、連勝記録は途絶えてしまった。養成所の早期卒業により、高い期待を寄せられた彼は、日本自転車競技連盟からトラックレース短距離強化指定選手「B」指定としても認定を受け、自転車競技にもしっかりと力を注ぐ。

国際舞台での活躍

2023年には、ジャカルタで行われたUCIトラックネーションズカップでは男子スプリントで自己ベストの銀メダルを獲得。その後もカイロでは男子ケイリンで銅メダルを獲得し、続く男子スプリントでも結果を残すなど活躍が続く。8月のオールスター競輪ではGI初出場を果たし、10月から11月にかけては連続でGIの決勝進出を果たす。12月28日にはヤンググランプリで優勝し、特別競輪タイトルを手に入れるなど、次第にその名は多くの人々に知られつつある。

2024年のパリオリンピックでは、男子チームスプリントに出場し、日本記録を更新する42秒078のタイムで5位に終わるものの、その走りには大きな期待がかかる。今後の成長とさらなる成功に対する期待が高まっている。

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