夷川通

夷川通について

夷川通（えびすがわどおり）は、京都市内の東西に走る主要な通りの一つです。この通りは、東側が鴨川の西岸から始まり、西端で堀川通に接続しています。鴨川と寺町通の間では、少し南にずれている独特の位置にあります。

この道は、平安京の冷泉小路（れいぜいこうじ）に相当しており、かつては和歌の名家として知られる冷泉家がこの通り沿いに存在していました。冷泉家は公家の家系として長い歴史を持ち、その影響力は地域にも広がっていました。さて、この通りは、寺町通から烏丸通の間では特に建具や家具屋が立ち並ぶことで有名です。これらの店舗は、伝統的な技術を活かした商品を提供し、訪れる人々に長い歴史を感じさせます。

さらに、鴨川の東岸に位置する冷泉通も重要です。この通りは依然として夷川通の延長線上にありますが、少し北に位置しています。具体的には、西は川端通から始まり、東は左京区若王子町まで続いています。冷泉通は平安神宮の南側にあり、応天門前を通ります。この地域では、琵琶湖疏水の南側に沿って進み、夷川ダム（関西電力夷川発電所）にも接続しています。夷川という名称は、この通りの由来を考えると、数世代前の古い時代の呼称が残る区間と見なすことができます。

夷川通の西の延長には妙心寺道（みょうしんじみち）と呼ばれる道が存在し、別名では、京都府道129号花園停車場大将軍線とされています。この道も含め、夷川通は地域の歴史的文脈において重要な役割を果たしています。

通りの概略として、昭和10年の大洪水前には、鴨川に橋が存在しており、その頃は東西の夷川通がつながっていました。江戸時代の地図には、夷川通の部分に関連する西洞院川の上流部分で水が流れていたことが示されており、現在の夷川公園の北辺りがその跡にあたります。このように、夷川通は歴史的、文化的背景を持つ地域に根ざした重要な通りとして、今も多くの人々に親しまれています。

関連項目

• - 京都市内の通り

この地域を訪れる際は、街の歴史や文化に触れながら散策することをおすすめします。歴史的な建物や店舗を巡ることで、京都の深い魅力を感じることができるでしょう。

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