奈良教育大学附属小学校

奈良教育大学附属小学校

奈良教育大学附属小学校は、奈良県奈良市高畑町に位置する国立小学校です。奈良教育大学の附属校として、小学校教育の研究と大学生の教育実習の場としての重要な役割を担っています。通称は「付小（ふしょう）」または「附小（ふしょう）」として親しまれています。

概要

本校は、国立大学の附属小学校として、教育研究の実践と教育実習の場を提供しています。また、特別支援学級が設置されており、多様なニーズを持つ児童への支援も行っています。附属中学校にも特別支援学級が併設されています。

学級数は合計21学級で、通常学級は1年生から6年生まで各3学級、特別支援学級が3学級となっています。

入学

入学に関しては、通学区域内に居住している児童を対象に、無条件抽選が行われます。その後、各学級の特性に応じて、認識適性などを判断し、合格者が決定されます。

制服

制服は、男子が白のカッターシャツとなす紺の半ズボン、Vネックのセーター。女子は、白いブラウスとなす紺のジャンパースカート（冬服）、Vネックのセーターです。白いポロシャツも制服として加えられています。

現在、保護者と教員で構成される「制服改良委員会」で、新しい制服の検討が進められています。男女ともに冬季にはマフラーの着用が許可されており、衣替えは児童の任意となっています。制帽もあります。

沿革

本校は、1889年（明治22年）に「奈良県尋常師範学校附属小学校」として開校しました。その後、数回の改称を経て、2004年（平成16年）の国立大学法人化に伴い、現在の校名となりました。2009年（平成21年）には創立120周年を迎えています。

年表

1889年（明治22年）1月24日 - 奈良県尋常師範学校附属小学校として設置。同年11月開校。
1898年（明治31年）4月 - 奈良県師範学校附属小学校と改称。
1902年（明治35年）4月 - 奈良県師範学校女子部附属小学校が新たに設置。
1941年（昭和16年）4月1日 - 国民学校令により、奈良県師範学校附属国民学校、奈良県女子師範学校附属国民学校に改称。
1947年（昭和22年）4月1日 - 学制改革により、附属小学校となる。
1949年（昭和24年）5月31日 - 奈良学芸大学奈良師範学校男子部附属小学校、奈良学芸大学奈良師範学校女子部附属小学校と改称。
1950年（昭和25年）4月1日 - 男子部附属小学校と女子部附属小学校を統合し、奈良学芸大学奈良師範学校附属小学校と改称。
1951年（昭和26年）4月1日 - 奈良学芸大学附属小学校と改称。
1963年（昭和38年） - 現在地に移転完了。
1965年（昭和40年）4月1日 - 特殊学級を設置。
1966年（昭和41年）4月1日 - 奈良教育大学附属小学校と改称。
2004年（平成16年）4月1日 - 国立大学法人奈良教育大学の発足に伴い、奈良教育大学附属小学校（現校名）に改称。
2007年（平成19年）4月1日 - 障害児学級を特別支援学級に改称。

教育方針

教育目標

集団の中でみがきあって伸びる子
すこやかなからだをもった子
たしかな知識をもった子
ゆたかな心をもった子
よく働く子

学校行事

本校では、3学期制を採用し、様々な学校行事が行われています。主な行事として、始まりの会、1年生を迎える会、修学旅行、体育大会、マラソン大会、卒業式などがあります。

通学区域

奈良市内の特定の小・中学校区に居住していることが通学の条件となっています。

交通

JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バスで約10分、「高畑町」バス停下車後、徒歩約5分で奈良教育大学キャンパス内に到着します。

その他

奈良教育大学附属小学校の編集による書籍『自立する学び』が出版されています。

不祥事

過去には、いじめに関する問題や、学習指導要領に沿わない授業が行われていた事例が報告されています。学校側は、これらの問題に対して適切な対応を行うとしています。

関連項目

奈良教育大学
附属幼稚園
* 附属中学校

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