奈良県立民俗博物館

奈良県立民俗博物館について

奈良県立民俗博物館は、奈良県大和郡山市矢田町に位置し、1974年に開館しました。この博物館は、地域の人々が大切に守り、伝えてきた生活文化や民俗文化財を通して、訪れる人に奈良県（旧・大和国）の豊かな文化を体験する場を提供しています。本館をはじめ、古民家や収蔵品倉庫などから成るこの施設は、多様な文化財を展示し、地域の歴史に触れることができる貴重な場所です。

休館のお知らせ

奈良県立民俗博物館は、施設の改修及び収蔵資料の整理作業を行うため、2024年7月16日からしばらくの間休館します。再開は2027年度を予定しており、期間中でも古民家の見学は可能なので、訪れる価値はあります。

博物館の施設構成

本館

博物館本館は、鉄筋コンクリート構造の3階建てで、1階の地下部分と地上2階からなっています。常設展示では、「大和の生業」というテーマのもと、地域の稲作や茶業、林業などの伝統的な生業を紹介しています。加えて、2013年からは「昔のくらし」と題した展示が行われており、昭和初期の家庭を再現したコーナーや、実際に手に取って体験できる道具の展示もあります。これは、特に学びの場として学校の団体見学に利用されています。

古民家

館内には、茅葺き屋根などの江戸時代の伝統的な家屋が集められています。移築された建物は11軒（15棟）あり、そのうち2軒が国の重要文化財、7軒が奈良県指定の有形文化財に指定されています。これらの民家は、地域ごとの特性を持った住宅様式が展示されており、訪れる人々は様々な文化を感じることができます。

大和民俗公園

博物館は、約26.6ヘクタールの広大な敷地を誇る大和民俗公園に併設されています。この公園には里山や梅林、しょうぶ園、多目的広場、駐車場などがあり、家族連れや地域の人々がくつろぐ場所として利用されています。公園も1974年に設置され、地域の人々に親しまれています。

アクセス情報

奈良県立民俗博物館へは、近鉄橿原線郡山駅から奈良交通バスを利用すると便利です。バスで「矢田東山」バス停まで約12～17分かかり、さらに徒歩で約7分の距離です。駅から直接歩いて行くことも可能ですが、約1時間の距離があります。また、JR西日本大和路線の大和小泉駅からもバスの利用が可能で、同様に徒歩でのアクセスも支障なく行えます。

文化的な意義

奈良県立民俗博物館は地域の文化を継承し、さまざまな世代にその魅力を伝える場として重要な役割を果たしています。例えば、奈良県出身の漫才コンビ「笑い飯」は、博物館を題材にしたネタを披露し注目を浴びました。このように、博物館は文化交流の場としても機能しており、地域の魅力を広げる重要な施設となっています。

おわりに

奈良県立民俗博物館は、地域の豊かな民俗文化を学ぶことができる貴重な場所です。改修工事が完了した際には、さらに魅力的な展示や体験が提供されることが期待されています。ぜひ訪問して、日本の歴史や文化を体験してみてください。

もう一度検索