宝塚インターチェンジ

宝塚インターチェンジ：中国自動車道の要衝

宝塚インターチェンジ（たからづかインターチェンジ）は、兵庫県宝塚市に位置する中国自動車道（E2A）のインターチェンジです。吹田ジャンクションから17kmの地点にあり、大阪方面からは最初の、北九州方面からは最後のフルインターチェンジという重要な役割を担っています。

アクセスと周辺環境

宝塚インターチェンジは、宝塚市のみならず、伊丹市、尼崎市、西宮市北部（名塩方面）へのアクセスにも便利な立地です。ただし、京都方面から尼崎市中心部へ向かう場合は、名神高速道路の尼崎インターチェンジの方が効率的です。

インターチェンジ周辺には、観光地や公共施設、商業施設などが充実しています。宝塚歌劇の宝塚大劇場、宝塚ガーデンフィールズ、宝塚市立手塚治虫記念館といった観光スポットに加え、昆陽池公園、伊丹市昆虫館、荒牧バラ公園といった自然豊かな場所も近隣に点在しています。また、宝塚市立病院、宝塚郵便局といった公共施設、エディオン宝塚店、ヤマダデンキテックランド宝塚店などの商業施設も利用可能です。さらに、イオンモール伊丹昆陽や阪神競馬場も比較的容易にアクセスできます。

道路接続と料金所

宝塚インターチェンジは、中国自動車道（E2A）の3番インターチェンジとして国道176号と接続しています。カーナビゲーションシステムでは、「宝塚・尼崎・川西方面」と案内されることも多く、出口料金所付近には「←川西　↑尼崎　宝塚」という標識もあります。また、兵庫県道42号尼崎宝塚線（尼宝線）とも接続しており、道路交通の要所となっています。

料金所は、入口4ブース（ETC専用2、ETC・一般1、一般1）、出口8ブース（ETC専用4、ETC・一般2、一般2）の構成です。時間帯によっては、ETC専用レーンがETC・一般レーンに変更される場合があります。2023年には、尼崎宝塚線の4車線化に伴い、尼崎方面からの料金所までのオンランプが立体交差化されました。

バス停留所とアクセス

宝塚インターチェンジには、高速バス専用のバス停留所が併設されています。停留所は高速道路の外にあり、バスは一旦料金所を出て乗客扱いをします。 このバス停留所を利用することで、高速バスと路線バスを乗り継いで伊丹空港へアクセスすることも可能です。停留所へのアクセスは、宝塚市立病院前バス停（国道上）から徒歩約2～3分、または小浜バス停から徒歩約7～8分です。阪急バスや阪神バスなど複数の路線が利用可能です。

歴史

宝塚インターチェンジの歴史は、中国自動車道の整備と深く関わっています。1970年7月23日に中国豊中IC～宝塚IC間が開通。その後、青葉台問題の影響で宝塚IC～西宮北IC間の開通が遅れたため、1974年6月4日には生瀬・尼子仮出入口が暫定的に設置されました。これは、現在の上り線と下り線を使っての対面通行で、仮出入口間は一般道を介す形でした。1975年10月16日、宝塚IC～西宮北IC間が開通すると、仮出入口は閉鎖され、対面通行も解消、中国池田IC～西宮北IC間が上下線とも3車線となりました。

計画された未実現の路線

昭和40年代と平成一桁年代には、宝塚インターチェンジと阪神高速道路を結ぶ縦断路線（武庫川線・阪神間南北線）の計画がありましたが、実現には至っていません。

まとめ

宝塚インターチェンジは、交通の要衝としてだけでなく、周辺地域の観光や経済活動にも重要な役割を果たしています。その歴史、現状、そして将来的な可能性を含めて、今後も注目すべきインターチェンジです。

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