宝塚市立文化施設ベガ・ホール

宝塚市立文化施設ベガホール

宝塚市立文化施設ベガホールは、兵庫県宝塚市清荒神に位置するコンサートホールです。1980年8月21日、「音楽文化の発展と向上」を目的として開館しました。ホールの名称は、琴座の一等星であるベガ（織姫星）に由来しています。

設備

ベガホールは、充実した設備を誇ります。1468本のパイプからなるパイプオルガンは、ホールの象徴的な存在です。世界的に名高いベーゼンドルファー製のグランドピアノも備え、質の高い演奏を可能にしています。さらに、290席の客席を備え、快適な鑑賞環境を提供しています。ホール入口には、2002年にウィーン市から寄贈されたヨハン・シュトラウス2世の像が立っており、来場者を迎えています。

開催コンクール

ベガホールでは、数々の音楽コンクールが開催されています。中でも、宝塚国際室内合唱コンクールと宝塚ベガ音楽コンクールは、特に有名です。

宝塚国際室内合唱コンクール

1984年から毎年7月に開催されている宝塚国際室内合唱コンクールは、室内合唱の普及と国際交流促進を目的としています。16歳以上の8名から20名（指揮者、伴奏者を除く）で構成される合唱団が出場できます。予選では録音審査が行われ、本選では部門別に審査が行われます。審査の結果、金、銀、銅の各賞と総合順位が決定され、上位3団体には賞金が贈られます。2006年からは、時代やジャンル別に部門が編成されています。上位入賞団体は翌日の入賞団体演奏会に出演し、コンクール参加者同士の交流や、高いレベルの室内合唱の演奏を楽しむ場となっています。

宝塚ベガ音楽コンクール

1989年から開催されている宝塚ベガ音楽コンクールは、若手演奏家の発掘・育成を目的としています。ピアノ部門は毎年、声楽・木管楽器・弦楽器部門は3年に1回開催され、年齢制限は15歳から30歳です。優勝者には、ベガ・ウィナーズコンサート（入賞記念演奏会）への出演が副賞として与えられます。

周辺施設

ベガホールは、宝塚市立中央図書館と同一建物内にあります。周辺には、清荒神清澄寺や川面神社などの歴史的な場所も点在しています。

まとめ

宝塚市立文化施設ベガホールは、優れた設備と、数々の音楽コンクールを通して、宝塚市の音楽文化の発展に大きく貢献しています。質の高い演奏環境と、活気ある音楽イベントが魅力の、宝塚を代表する文化施設と言えるでしょう。将来も、音楽を通じた地域社会への貢献が期待されます。

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