寄畑駅

寄畑駅について

寄畑駅（よりはたえき）は、山梨県南巨摩郡南部町内船に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）の身延線に属する駅です。1931年に開設され、以降様々な変遷を経て現在の形に至っています。駅周辺は自然豊かで、特に茶畑が広がる風景が印象的です。

歴史

寄畑駅は1931年11月1日に富士身延鉄道の寄畑停留場として設けられました。1938年10月1日には、同鉄道が鉄道省に借り上げられると同時に寄畑駅に昇格しました。1941年5月1日には国有化され、鉄道省が運営する身延線の駅となります。そして、1987年4月1日に国鉄分割民営化により、現在のJR東海の駅となりました。

駅構造

寄畑駅は、単式ホームを1面1線持つ地上駅であり、線路は北西から南東へと延びています。ホームは線路の南東側に設けられており、無人駅のため駅舎は存在しません。その代わりに、ホーム上に簡素な待合所があります。以前はトイレと木造の待合所がありましたが、現在は待合所のみに簡易な構造で残っています。また、ホームの内船方の端には緩やかな坂があり、これを下ることで駅の外に出ることができます。駅内船方には寄畑踏切があり、ここを利用することで北側へ向かうことも可能です。

利用状況

この駅の1日平均乗車人員は、近年は少なく、中小規模の駅として地域住民の生活に寄与しています。具体的な数字は年ごとに変動していますが、地元の方々の利用が主となっている状況です。

駅周辺

駅は富士川に沿って走る県道10号から少し離れた場所に位置し、細い坂道を登ることでアクセス可能です。近くには寄畑川という小川が流れており、その川に沿って寄畑の集落が広がっています。また、駅の周囲には美しい茶畑が広がり、四季折々の風景を楽しむことができます。さらに、駅の近くには県道沿いに寄畑集会所と八幡神社があり、地域のコミュニティ活動の場ともなっています。寄畑踏切を渡ると北方向に徳間の集落へもアクセスできます。

対岸には南部町楮根地域があり、国道52号が通っています。しかし、寄畑駅からは橋がないため、こちらに向かうには井出駅や内船駅での乗降が便利です。

隣の駅

寄畑駅の隣には、東海旅客鉄道（JR東海）の身延線の井出駅と内船駅があります。これらの駅とともに地域交通の要所として機能しています。

まとめ

寄畑駅は、山梨県の自然と共生する地域の小さな駅ですが、交通機関として地域に欠かせない存在です。静かな環境と、周囲の美しい景色が訪れる人々に安らぎを与える場所と言えるでしょう。

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