内船駅

内船駅について

内船駅（うつぶなえき）は、山梨県南巨摩郡南部町内船に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）身延線の駅です。この駅は、旧南部町の中心部に近く、特急「ふじかわ」など、すべての列車が停車する利便性の高い駅です。

歴史

内船駅は、1918年10月8日に富士身延鉄道線の終着駅として「内船南部駅」として開設されました。南部町は2003年3月1日に旧南部町と富沢町が合併して誕生したため、内船駅は旧南部町の中心駅として重要な役割を果たしました。1919年12月8日には、富士身延鉄道線の延長が行われ、甲斐大島駅までのアクセスが可能になりました。1938年には名称が内船駅に変更され、1941年に国有化、さらには1987年の国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となりました。

また、1999年からは無人駅として運営されており、駅舎内の窓口は閉鎖されていますが、待合室は利用可能です。

駅構造

内船駅は島式ホームが1面2線ある地上駅です。駅舎は線路の南西側にあり、甲府方向への列車が1番線、富士方面行きが2番線から発着します。駅構内には3本の側線があり、それぞれの地点に接続しています。駅には緩やかな坂道があり、駅舎に行くための構内踏切も設置されています。

駅舎

1967年に改築された駅舎はコンクリート造の2階建てで、内部は明るく開放的な造りになっています。無人駅化以降、駅舎内にあった売店は閉鎖されており、利用者は列車に乗る際に車内で乗車券を購入する形となっています。

2011年の台風による影響

2011年9月21日の台風15号により、内船駅から甲斐大島駅間の盛土が崩れてしまいました。このため、復旧作業が行われるまでの間、内船駅での折り返し運転が実施され、身延までのバス代行が行われました。完全復旧は2012年3月17日になされ、その後の運用が通常に戻りました。

利用状況

内船駅は観光地へのアクセス地点としても重要で、特に温泉やハイキングを楽しむ人々に利用されています。また、毎年8月15日には「南部の火祭り」が開催され、地元の人々や観光客で賑わいます。駅前は整備されており、町営バスやタクシーの乗り場も近くにありますが、バスの本数は限られているため、利用には注意が必要です。

駅周辺

内船地区には歴史的な名所や温泉施設「なんぶの湯」、役場、学校など地域の主要施設が集まっています。駅の西側には自然歩道やハイキングコースが整備されており、観光やレクリエーションに適しています。さらに、周囲には商店もあり、地元の生活が感じられる場所でもあります。

バス路線

「内船駅」停留所から南部町営バスの運行もあり、地域内の様々な場所へアクセスが可能です。平日土曜運転の路線が多く、地域への重要な交通手段となっています。

まとめ

内船駅は、自然豊かな環境と歴史的背景を持ち合わせた駅です。周辺の観光資源が充実しており、訪れる人々にとって便利な交通の拠点となっています。

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