富士通Japan

富士通Japan株式会社について

富士通Japan株式会社は、富士通グループに属する情報通信会社であり、システムインテグレーターとしての役割を担っています。本社は川崎市幸区に所在し、情報ネットワークサービス、保守サービス、コンストラクションサービスを主な事業として展開しています。

主力製品・事業

情報ネットワークサービス
保守サービス
コンストラクションサービス

沿革

富士通Japanの歴史は、1947年4月に設立された石井通信工業株式会社に遡ります。その後、1968年9月に富士通の完全子会社となり、1972年8月には富士通興業株式会社に商号を変更しました。1985年4月には株式会社富士通ビジネスシステム(FJB)へとさらに商号が変更され、1987年2月には東京証券取引所2部に上場しました。その後も、1999年9月には東京証券取引所1部へと指定されています。

2009年8月には、富士通との株式交換により再び完全子会社化し、上場廃止となりました。2010年10月には株式会社富士通マーケティング(FJM)に商号を変更し、2014年10月には本社を東京都港区に移転しました。2019年3月にはコンテンツ・プランナー株式会社を吸収合併し、2020年10月には富士通エフ・アイ・ピーを吸収合併するとともに、現在の富士通Japan株式会社に商号を変更しました。2021年4月には富士通新潟システムズ、富士通ワイエフシー、富士通山口情報、富士通エフ・オー・エムを吸収合併し、2024年4月には本社を川崎市幸区のJR川崎タワーに移転しています。

主要関係会社

富士通Japanソリューションズ東京株式会社
富士通Japanソリューションズ九州株式会社
株式会社エフコムホールディングス

不祥事

近年、富士通Japanが提供するMICJETマイナンバーカード利用公的証明書コンビニ交付サービスにおいて、度重なるシステム不具合が発生し、複数自治体で個人情報の誤交付が確認されるという重大な問題が起きています。以下に詳細を記述します。

コンビニ交付サービスにおけるトラブル

2022年度には2100万通、2023年度には3000万通の利用が見込まれるコンビニ交付サービスですが、そのシステムに複数の不具合が発覚しました。2023年5月7日時点で、マイナンバーカードの申請件数は約9671万件に達しており、交付件数が増加する中で、システムの脆弱性が浮き彫りになりました。

神奈川県横浜市での誤交付

2023年3月27日、横浜市で住民票、住民票記載事項証明書、印鑑登録証明書が別人に誤交付されるという事態が発生しました。高負荷時にプログラムの瑕疵が表面化し、印刷イメージファイルのロックが解除されたことが原因とされています。当初、5件11人分の誤交付が確認されましたが、後に合計10件18人分の誤交付が確認されました。

東京都足立区での誤交付

2023年3月22日と4月18日には、足立区でも住民票と印鑑登録証明書の誤交付が発生しました。横浜市の件とは別のバグが原因で、コンビニ交付の印刷処理が同時に実行された際に不具合が起きたとされています。

神奈川県川崎市での誤交付

2023年5月2日、川崎市で戸籍証明書が別人に誤交付されるという事態が発生しました。同時刻に複数人が証明書交付申請を行った際に、処理が上書きされたことが原因とされています。

デジタル庁による一時停止・再点検要請

これらの相次ぐ不祥事を受け、デジタル庁は2023年5月9日、富士通Japanに対し、同社が提供するコンビニ交付サービスの一時停止と再点検を要請しました。

徳島県徳島市での誤交付

2023年3月27日、徳島市では住民票を申請した人に戸籍証明書が誤交付されるという問題が発生しました。原因は、新たに設置された証明書発行端末の設定ミスでした。

新潟市、熊本市、さいたま市での印鑑登録証明書の誤交付

2020年12月以降、新潟市、熊本市、さいたま市で、廃印処理済の印鑑登録証明書が誤交付されるという不具合が確認されました。原因は、住民記録システムとコンビニ交付システムのデータ連携の不具合でした。

同社による一時停止・再点検

2023年5月23日、富士通Japanはシステム点検のため、最長で6月4日までサービスを停止することを発表しました。

個人情報保護委員会からの指導

2023年9月20日、個人情報保護委員会は富士通Japanに対し、個人情報保護法に基づく指導を行いました。

関連項目

出雲全日本大学選抜駅伝競走 - 2021年より特別協賛

外部リンク

富士通Japan株式会社

まとめ

富士通Japanは、長年にわたり情報通信分野で重要な役割を果たしてきましたが、近年発生したコンビニ交付サービスにおけるシステム不具合により、社会的な信頼を大きく損なっています。今後の再発防止策と信頼回復が不可欠です。

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