富士電機E&C

富士電機E&C株式会社

富士電機E&C株式会社（Fuji Electric Engineering & Construction Co., Ltd.）は、社会インフラと産業施設の構築を担う総合エンジニアリング企業です。上下水道、道路、電気鉄道といった公共性の高いインフラから、鉄鋼、石油化学、製紙、食品などの産業プラント、さらにはオフィスビルや工場といった建築物の設計・施工まで、幅広い分野で事業を展開しています。

概要

富士電機E&Cは、富士電機の100%子会社であり、古河グループにも属しています。その設立は、富士電機グループの富士電機総設と古河電工グループの古河総合設備が合併したことによります。この合併により、両社の技術とノウハウが結集され、より高度なエンジニアリングソリューションの提供が可能となりました。富士電機総設への出資関係から、富士通も同社に出資しています。

主力事業

富士電機E&Cは、以下の分野で幅広い事業を展開しています。

水処理・環境分野: 浄水場、下水処理場、ゴミ処理施設など、生活環境を支えるインフラの設計・施工。
産業プラント分野: 鉄鋼、石油化学、製紙、食品プラントなど、産業の基盤となる施設の設計・施工、FA（ファクトリーオートメーション）・メカトロニクス関連事業。
エネルギー分野: 水力、火力、原子力、地熱発電所などの発電施設や、太陽光発電、燃料電池などの新エネルギー、コジェネレーションシステムの設計・施工。
建築・建築付帯分野: オフィスビル、工場、マンションなどの建築、電気設備、空調、給排水設備の設計・施工。

沿革

1923年：高千穂商会として創業。
1944年：富士電機グループに参入。
1950年：富士電気工事株式会社に商号変更。
1969年：タイに現地法人を設立し、海外展開を開始。
1996年：東京証券取引所市場第二部に上場。
2005年：富士電機E&C株式会社に商号変更。
2009年：富士電機総設、古河総合設備と合併し、富士古河E&C株式会社に商号変更。
2023年：創立100周年を迎え、連結売上1,000億円を達成。
2025年：富士電機の完全子会社となり、再度、富士電機E&C株式会社に商号変更。

グローバル展開

富士電機E&Cは、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、カンボジア、ミャンマー、インド、インドネシアなど、アジアを中心に海外展開を積極的に進めています。各国の現地法人を通じて、現地のニーズに合わせたエンジニアリングソリューションを提供しています。

今後の展望

富士電機E&Cは、社会インフラと産業施設の構築を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。高度な技術力と豊富な経験を活かし、国内外の様々なプロジェクトに積極的に取り組んでいます。富士電機の完全子会社化を機に、グループとしての連携を強化し、更なる成長を目指します。

関連情報

本社所在地：神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館
* 外部リンク：富士電機E&C株式会社

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