富山市芸術文化ホール

富山市芸術文化ホール（オーバード・ホール）について

富山市芸術文化ホール、通称オーバード・ホールは、富山県の富山市牛島町に位置する多目的ホールです。このホールは、豊かな芸術文化活動を支えるために建設され、1996年に開業しました。名称の「オーバード」は、フランス語で「朝の歌」や「夜明けの音楽」を意味し、まさに新たな文化の夕べを象徴しています。

概要と歴史

富山駅周辺の再開発プロジェクトの一環として、1990年には計画が策定されました。この計画を経て、1991年に牛島地区での建設が決定。1994年には正式に『富山芸術文化ホール』と命名され、1995年に通称として今の『オーバード・ホール』が定まりました。ホールの構造は4層5階で、客席数は最大2,196席に達し、北陸地方では最大級の規模を誇ります。

ホールは、コンサートや演劇、学会、その他数多くのイベントに利用されており、優良ホール100選にも選ばれています。客席は678席、1,650席、2,196席の3タイプに可変する機能を備え、使用目的に応じた柔軟性が自慢です。

舞台設備の特徴

特に目を引くのが、総面積約2000平方メートルの「3面半舞台」と呼ばれる舞台構造です。ホールの主舞台の左右には、上手舞台と呼ばれる側舞台も設けられ、奥にも舞台があり、様々な演出が可能です。下手舞台と奥の舞台は可動式であり、高さは最大27メートルとされ、大きな舞台セットを効率よく展示・転換できます。このため、オーバード・ホールは全国8つのホールが加盟する「多面・大規模舞台劇場協議会」にも名を連ねています。

最新の設備

さらにハイビジョンシアターも併設されており、250インチのスクリーンとサラウンド音響システムを備えています。この施設は、最新の映像体験を提供し、66席の客席（その中に車椅子席が2席含まれます）があります。リニューアル工事も行われ、2012年に音響・照明の設備を刷新し、さらなる快適空間を実現しました。

新たに2023年には地上4階、地下1階の鉄筋コンクリート造の中ホールも開館しました。ここでは可動式の客席652席を持ち、多様な用途に使うことが可能です。2025年には再度の長期休館が予定されています。

アクセスと周辺情報

アクセスはとても良好で、JR西日本やあいの風とやま鉄道の富山駅から北口を出て徒歩1分、富山地方鉄道する電鉄富山駅からは徒歩5分の距離にあります。周辺にはアーバンプレイスや富山市総合体育館、著名な観光スポットである富岩運河環水公園など、魅力的な施設が揃っています。

最後に

富山市芸術文化ホールは、その規模や設備の充実さから、文化活動の拠点として重要な役割を果たしています。今後も地域の芸術文化の発展に貢献し続けることでしょう。

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