富山県中央植物園

富山県中央植物園は、富山市に位置する植物園で、公益財団法人花と緑の銀行によって運営されています。日本植物園協会および富山県博物館協会の会員でもあります。

1993年10月1日に屋外展示園が開園し、その後1996年4月26日には屋内展示室（展示温室、サンライトホールなど）が整備され、全面開園となりました。さらに2000年2月18日には、中国雲南省の植物を展示する「雲南温室」が新設されました。

総面積24.7万平方メートルを誇る園内には、5棟の展示温室のほか、日本と世界の植物を紹介する屋外ゾーンがあり、そのコレクションは全国有数で、約4,900種もの植物を展示しています。特に雲南省の植物は温室と屋外ゾーンを合わせて100種類以上が展示されており、その規模は日本一です。

また、英国オックスフォード大学植物園・樹木園と研究やコレクションに関する協力覚書を締結しており、屋外ゾーンの一部は英国庭園風に改修される予定です。

園内では、解説を聞きながら約20～30分で園内を巡る電気自動車の園内バス（有料、3月下旬から11月上旬まで運行）も利用できます。

当園は、世界最古の英国植物雑誌「ボタニカル・マガジン」184巻を研究用として所蔵しており、これは日本では当園のほか、京都大学理学部と千葉県立博物館にしかない貴重なものです。

沿革

1989年：植物園の整備を開始
1993年10月1日：屋外展示園が部分開園。日本海側初の総合植物園として誕生。
1996年4月26日：全面開園
2000年2月18日：雲南温室を設置

主な施設

室内施設

展示温室（5棟）：延床面積は2,831平方メートル。
熱帯雨林植物室
ラン温室
高山絶滅危惧植物室
熱帯果樹室
雲南温室：中国雲南省の植物を温室と屋外ゾーンで展示。
サンライトホール：室内施設の中央に位置するホールで、5棟の展示温室と繋がっており、企画展やコンサートなどに利用されます。
ドリアスホール
第1・第2研修室
実習室
図書閲覧室
喫茶室「ココナッツアイランド」

屋外施設

日本の植物ゾーン
世界の植物ゾーン
雲南省の植物ゾーン：オオバイチジクなど、中国雲南省の植物を屋外ゾーンと雲南温室で展示。
くすりの植物ゾーン：「薬都とやま」ならではの薬用植物を展示。300年以上の歴史を持つ売薬（配置販売業）に関連する植物も。
花のプロムナード
ステージ・フローラルステージ
圃場
無料駐車場：乗用車332台、大型バス6台

開園時間と入園料

開園時間
2月～10月：午前9時～午後5時（入園は午後4時30分まで）
11月～1月：午前9時～午後4時30分（入園は午後4時まで）
休園日
毎週木曜日（4月第1・第2木曜日、祝日の場合は開園、GW、お盆期間は開園）
年末年始（12月28日～1月4日）
入園料
3月～11月：一般500円、高校生以下・70歳以上は無料
12月～2月：一般300円、高校生以下・70歳以上は無料
夜間特別開園やさくらまつりの場合は別料金、各種割引あり

アクセス

富山駅（北陸新幹線、あいの風とやま鉄道、富山地方鉄道など）より、ファボーレ経由萩島循環線バスで中央植物園口下車、徒歩約15分。
車の場合、富山駅から約25分。
JR高山本線速星駅下車、徒歩約30分。
北陸自動車道富山ICより車で約15分。

関連項目

植物園
日本の植物園一覧
日本植物園協会

参考文献

『富山県中央植物園リーフレット（パンフレット）』指定管理者：公益財団法人花と緑の銀行発行

外部リンク

富山県中央植物園 公式ホームページ
日本植物園協会
* 富山県博物館協会

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