小松マテーレ

小松マテーレ株式会社

小松マテーレ株式会社は、石川県能美市に本社を構える合成繊維を中心とした製造・販売企業です。本社は小松市からの移転に伴い、現在の能美市に位置しています。また、2018年には「小松精練株式会社」から社名を変更し、現在の名に至っています。

企業概要

小松マテーレは、主に衣料用素材の製造で知られています。特に、中東地域の男性が着用する「トーブ」や「カンドゥーラ」に使用されるポリエステル生地の生産に特化し、そのシェアは約70%に達しています。これに加えて、ロープ状の炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」など、新たな炭素繊維事業にも積極的に取り組んでいます。

事業内容

小松マテーレは、大きく2つの部門に分かれています。第一は衣料ファブリック部門で、ここでは民族衣装やスポーツ、ファッション向けの生地を製造しています。第二は資材ファブリック部門で、リビングや車両、さらには医療や福祉向けの素材を扱っています。また、新たに物流物販事業も展開することで、事業の多角化を目指しています。

沿革

企業の歴史は1943年に遡ります。当初は「小松織物精練染工株式会社」として設立され、その後1963年には社名を変更し、「小松精練株式会社」となりました。1970年には大阪証券取引所2部に上場し、1978年には東京証券取引所にも上場しました。1980年には両証券取引所の1部指定も受け、実績を残しています。その後、2004年には大阪証券取引所から上場廃止となったものの、2018年に現在の社名へと改名しました。

2020年には新型コロナウイルスの影響を受け、二週間の全事業停止を余儀なくされましたが、その後は順調に回復を見せています。また、2025年にはスポーツ衣料加工メーカーの株式会社エヌエスケーエコーマークを完全子会社化し、さらなる成長を狙っています。

グループ会社

小松マテーレグループは、様々な関連会社を有しており、小松精練（蘇州）有限公司や株式会社コマクソン、株式会社コマツインターリンクなど、多岐にわたるビジネス展開をしています。持分法適用会社には株式会社トーケンや根上工業株式会社が存在し、これらの団体と連携しながら、事業拡大を図っています。

その他の情報

小松マテーレは、特定の商品について特に強いシェアを持っています。「トーブ」に関しては、高級品として90%の市場シェアを誇るなど、品質と信頼性を兼ね備えています。また、面白い逸話として、相撲界の力士である炎鵬友哉が、当社の就職面接時に相撲を勧められたエピソードもあります。

小松マテーレ株式会社の公式サイトでは、より詳細な情報が公開されており、興味のある方はご覧ください。

もう一度検索