小沼健太

小沼健太

小沼健太（おぬま けんた）は、1998年6月11日生まれの千葉県旭市出身のプロ野球選手で、右投げ右打ちの投手です。現在は読売ジャイアンツに所属しています。彼の野球キャリアは、旭市立飯岡小学校でのリトルリーグから始まりました。

経歴

プロ入り前

小沼は幼少期に野球を始め、小学校3年生の時に銚子リトルに加入し、投手として活動しました。その後、旭市立飯岡中学校では軟式野球部に入部し、県選抜チームにも選ばれました。高校は千葉県立東総工業高等学校に進学し、主に中継ぎ投手として活躍しましたが、甲子園や関東大会には出場せず、プロ志望届を提出したものの指名されませんでした。

BCリーグ・武蔵時代

高校卒業後、小沼は「1年でも早くプロに行く」ことを目指してBCリーグの武蔵ヒートベアーズに入団しました。2年間で6勝12敗、防御率5.88という成績を残しました。

BCリーグ・茨城時代

2019年シーズンから新設された茨城アストロプラネッツに移籍し、背番号41を背負いました。初年度は137回を投げ、防御率3.68を記録し、完投や完封を達成しましたが、チームの勝利数には恵まれず、個人成績は3勝14敗でした。2020年は肘に違和感が出て中継ぎに転向し、その中で自己最速151km/hを記録しました。特に東京ヤクルト二軍との練習試合で好投し、6球団から調査書が届くなど注目を浴びました。2020年のドラフトでは千葉ロッテマリーンズから育成選手として指名されました。

ロッテ時代

2021年、ロッテの二軍で抑えを務め、18セーブを記録しました。シーズン中はセーブ失敗がなかったものの、ファーム日本選手権では重要な局面で失敗し、大舞台での成績に課題が残りました。2022年、オープン戦では結果が出せずながらも、3月には支配下登録され、開幕戦で初登板を果たしました。ファームでの安定した成績を重ねる中、5月にはプロ初勝利を挙げるなど成長を見せましたが、その後のシーズンでは結果を残せず、終わってみれば防御率6.04となりました。

巨人時代

2023年7月3日、石川慎吾とのトレードで読売ジャイアンツへ移籍。背番号は92。他の選手の負傷により強化が求められる中継ぎ陣に獲得されましたが、移籍後はシーズンを通して一軍登板はなく、年末には自由契約となりました。秋には再契約が成立し、手術を経て2024年の春には復帰を目指しています。

選手特徴

小沼の特筆すべき点はその189cmの長身から放たれるストレート。最速151km/hを誇り、スライダーやフォークボールも投げ分けます。特にフォークボールは、同じ育成選手からスタートした千賀滉大を手本にしています。独立リーグ時代にはスライダーを主な武器とし、プロ入り後はストレートとフォークを軸にした投球に進化しています。

人物

愛称は「おぬ」または「ハンチョウ」で、後者は漫画のキャラクターに似ていることからつけられました。入団当初からロッテの本拠地で友人と応援してきた経歴があり、独立リーグ在籍時には阪神タイガースの春季キャンプに参加し、何度も貴重な体験をしています。

結論

かつては独立リーグからNPBへと挑戦し続けてきた小沼健太選手。彼の今後の成長と活躍が期待されます。

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