山口宇部道路

山口宇部道路の概要

山口宇部道路（やまぐちうべどうろ）は、山口県の山口市朝田から宇部市西岐波に至る道路であり、一部区間は自動車専用として利用されています。朝田インターチェンジ（IC）から宇部南ICまでを結ぶこの道路は、地域高規格道路「山口宇部小野田連絡道路」の一部としても位置づけられています。全線は山口県道6号山口宇部線に指定されており、一般的には有料道路として誕生しました。

この道路の高速道路ナンバリングでは、嘉川ICから宇部ジャンクション（JCT）間が「E2」として示されており、一方、朝田ICから嘉川IC、宇部JCTから宇部南IC間は現在も未指定の状態です。

歴史的背景

山口宇部道路は、1975年2月27日に嘉川ICから宇部南IC間が有料道路「山口宇部有料道路」として開通しました。この区間の設計は第3種第2級で、当初は暫定2車線で設計され、75億円の予算が投入されました。開通後、嘉川ICから宇部東IC間は2001年に4車線化され、道路規格も変更されて国道2号小郡道路に並行する自動車専用道路に認定されました。

第2期区間の建設が計画され、朝田ICから嘉川IC間が1975年4月に着工されましたが、オイルショックによる経済的要因から事業費が膨らみました。このため、山口県ではこの区間を無料の自動車専用道路として再計画し、2011年7月31日に全線が開通しました。

その後、山口宇部有料道路は2012年に無料開放され、管理が山口県へ移行しました。管理組織としての山口県道路公社は同年3月31日に廃止され、終末期にはETCシステムが導入されていましたが、無料化後は関連機器も撤去されています。

道路構造と運用

山口宇部道路の自動車専用区間は、朝田ICから宇部東ICまで、一般道路区間は宇部東ICから宇部南ICまでとなっています。インターチェンジは各所に設けられており、平面交差点も存在します。ただし、宇部東ICから宇部南IC間のキロポストは一時設置されていませんでしたが、2020年度に設置されました。

道路の設計速度は、おおむね80km/hで、現在も山口県の交通量調査の対象となっています。令和2年度の調査は、新型コロナウイルスの影響で延期される事態となりましたが、交通量は安定した状態を維持しています。

地理と接続路線

山口宇部道路は、主に山口県内の山口市と宇部市を通過しており、接続する高速道路にはE2A中国自動車道やE2備えた小郡道路、山陽自動車道宇部下関線などがあります。この道路は地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。

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