山形市総合スポーツセンター

山形市総合スポーツセンターの紹介

山形市総合スポーツセンター（通称：スポセン）は、山形県山形市に位置する多目的なスポーツ施設です。市内では「落合」などの略称でも親しまれています。このセンターは、地域のスポーツ振興を目的として設立され、様々なスポーツや文化イベントの場として利用されています。

設立の背景

1992年に開催されたべにばな国体における競技会場の移転に伴い、山形市が約170億8900万円の総事業費を投じて整備されました。1998年の開館以来、多くの地元市民や団体に利用されてきました。スポーツセンターは大会や練習会場だけではなく、大規模な文化イベントなどでも活用されています。特に、地域特有の風土や文化を反映したデザインが特徴的で、地域のシンボルとなっています。

デザインと設計

このスポーツセンターは、本間利雄設計事務所と日建設計の共同制作により設計されており、山形の伝統的な蔵座敷や土蔵の形態を取り入れた独自の空間が創り出されています。特に、外観に見られる大屋根は、周囲の山並みとの調和を意図してデザインされています。こうした地域とのつながりを大切にした造形は、多層民家造りをモチーフにし、地域のアイデンティティを引き立たせています。

施設の利用

屋内施設

• - 第1体育館: アリーナ面積は2,200m² (55m×40m) と広々としており、多様な競技に対応しています。
• - 第2体育館: アリーナ面積986m² (29m×34m) で、イベントなどにも利用されています。
• - 弓道場: 15m×9.5mのスペースがあり、弓道の練習にも利用されています。
• - 体力測定室やトレーニングジム、軽運動場など、様々なトレーニングや体力向上のための施設も充実しています。

屋外施設

屋外には、400mのスケート場や、16面のテニスコート（砂入り人工芝）、50mの日本水泳連盟公認競泳プールがあります。また、総面積3,000m²の多用途広場や野球場も完備されており、地域住民や学生の活動の場として広く利用されています。

避難所としての役割

このスポーツセンターは、災害時の避難所としても機能しています。特に、2011年の東日本大震災の際には、約1100名の避難者を受け入れ、多くの地域住民を支える重要な拠点となりました。こうした地域への貢献が評価され、施設はスポーツ振興だけでなく、安全保障の面でも重要な役割を果たしています。

アクセス

バス

山形駅前のセンタービルから「県立病院行き」のバスに乗り、「総合スポーツセンター前」で下車することで、約15分で到着します。

鉄道

奥羽本線（山形線）、仙山線の「羽前千歳駅」から徒歩約10分の距離にあり、アクセスも良好です。

結論

山形市総合スポーツセンターは、地域の運動振興、災害時の避難所としての機能を兼ね備えた施設です。その特徴的なデザインが地域文化を反映し、多くの人々に支持されています。

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