山本エドワード

山本エドワード

概要

山本 エドワード（やまもと エドワード）は、1986年12月2日生まれの日本のプロバスケットボール選手である。フィリピンのカローカン市で生を受け、7歳の時に家族とともに鳥取県へ移住した。ポジションはポイントガードおよびシューティングガードを務める。2024年シーズンからは日本社会人バスケットボールリーグ（SBL）関東SB2リーグに所属するアクアテックでプレーを続けている。

来歴

プロ入り前

フィリピン人の両親のもとに生まれた山本は、幼少期をフィリピンで過ごした後、鳥取県で育った。米子市立後藤ヶ丘中学校を卒業後、バスケットボールの強豪校として知られる石川県の北陸高校に進学。3年生時の2004年には、第35回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会（ウインターカップ）でチームの準優勝に貢献した。高校卒業後の2005年には大東文化大学へ進み、バスケットボールを続けた。

bjリーグ 島根スサノオマジック時代

大学卒業後、プロ選手を目指しbjリーグのトライアウトを受験したが、この時点での選手契約には至らなかった。しかし、2010年に開催されたbjリーグのドラフト会議において、新設される島根スサノオマジックから育成ドラフト7位指名を受け、プロキャリアをスタートさせる。チームの創設メンバーの一人として加入した山本は、1年目の2010-11シーズンから47試合に出場するなど、主力の一角として存在感を示した。続く2011-12シーズンにはスターターに定着し、リーグ全体でアシスト数5位を記録するなど、ポイントガードとして高い能力を発揮。2012-13シーズンにはチーム初のプレイオフ・カンファレンスセミファイナル進出に大きく貢献した。2013-14シーズン、チームは成績が低迷する中でも、4月に行われた滋賀レイクスターズとの連戦での勝利に貢献し、週間MVPに選出された。このシーズンもアシスト数でリーグ7位に入るなど、個人としても安定した成績を残した。島根在籍時には、高校時代の同期である西村文男や、高校の先輩にあたる石崎巧ともチームメイトとしてプレーしている。プロ6シーズン目となる2015-16シーズンにはキャプテンに就任し、チームを牽引した。bjリーグとNBLが統合しBリーグが誕生した後の2016-17シーズンには、B2リーグにおいてスリーポイントシュート成功率でリーグトップとなり、「B2スリーポイント王」のタイトルを獲得した。創設から約8シーズンにわたり島根一筋で活躍したが、2018年6月にチームを離れることとなった。

移籍とキャリアの変遷

島根スサノオマジック退団後、2018年6月にはB2リーグのファイティングイーグルス名古屋へ移籍した。名古屋で2シーズンを過ごした後、2020年オフにはB1リーグに昇格した信州ブレイブウォリアーズへ移籍。しかし、信州では1シーズンのみの在籍となり、2021年オフにチームを退団した。その後、B3リーグの長崎ヴェルカへ加入したが、ここでも長くはプレーせず、2023年オフに自由交渉選手リストへ公示された。

香川ファイブアローズ時代と不祥事

自由交渉選手となった山本は、2023年6月6日にB3リーグの香川ファイブアローズへの移籍が発表された。新天地での活躍が期待されたが、同年12月10日にホームで行われた山口パッツファイブとの公式戦に先発出場（8得点、2アシスト、2リバウンドを記録）した翌日、事態は急変する。12月11日午前、高松市内の市道において自家用車を運転中に自損事故を起こし、その際に酒気帯び運転が発覚、現行犯逮捕された。この事件を受け、香川ファイブアローズは同月18日付で山本との選手契約を解除することを決定。翌19日には、山本は再び自由交渉選手リストに公示されることとなった。

現在

香川を離れた後の2024年4月17日、高松地方裁判所において、山本に対する判決が言い渡された。裁判の結果、懲役8ヶ月、執行猶予3年の有罪判決が確定した。バスケットボール選手としてのキャリアが危ぶまれたが、2024-25シーズンより、日本社会人バスケットボールリーグ関東SB2リーグに所属するアクアテックでプレーを再開している。

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