山本卓卓

山本卓卓（やまもと すぐる）

プロフィール

山本卓卓は1987年6月9日生まれの日本の劇作家であり演出家です。彼は劇団「範宙遊泳」の主宰を務めており、山梨県の出身です。本名は山本卓です。大学在学中に劇団を立ち上げて以来、彼の活動は演劇界での新しい波となっています。

独自の演出スタイル

山本の演出スタイルは、舞台上に文字や写真、色、光、影を投影し、それを俳優と組み合わせるというものです。この手法により、彼の作品は観客の倫理観を揺さぶるような強度を持っています。特に、携帯電話を通じたコミュニケーションの影響を受けた現代の若者たちに向けた表現は、新しい視点を提供しています。

受賞歴

彼の作品『幼女X』は2014年のBangkok Theatre Festivalで最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞し、その後も国内外で数々の賞を受けています。また、『うまれてないからまだしねない』や『その夜と友達』も岸田國士戯曲賞のノミネート作品となるなど、その評価は高まっています。2021年には『バナナの花は食べられる』で同賞を受賞しています。

国際的な活動

彼は日本国内のみならず、マレーシア、タイ、インド、シンガポール、中国、アメリカといった国々にも作品を持ち込み、国際共同制作にも参加しています。これにより、彼の演劇は日本を超えた広がりを見せることになりました。

芸名の由来

山本の芸名「卓卓」は、本名の「卓」がありふれていると感じた彼自身によって付けられました。珍しさを求める中で、漢字を重ねることにしたといいます。このような独自性は、彼の作品にも色濃く反映されています。

ソロプロジェクト「ドキュントメント」

2012年からは、特定の俳優に焦点を当てたソロプロジェクト「ドキュントメント」を主宰し、一人の人間の人生を深く掘り下げる作品を制作しています。このプロジェクトは、演技の持つ可能性を再確認させる試みでもあります。

家庭における顔

2021年の時点で、山本は1児の父親であり、舞台制作者の坂本ももと結婚しています。自らの家庭生活は、彼の創作活動にも影響を与えていると言えるでしょう。

学歴と経歴

彼は山梨県立日川高等学校で映画演劇部に所属し、高校演劇を体験しました。その後、桜美林大学で演劇専修分野を学びながら、2007年に劇団「範宙遊泳」を立ち上げました。この劇団活動を通じて、彼は独自の演出スタイルを確立し、次第に注目を浴びるようになりました。

結論

山本卓卓は、演劇を通じて社会にメッセージを伝え、観客に新しい視点を提供することに生涯を捧げています。彼の作品は多くの人々に感銘を与え、今後の活動にも大きな期待が寄せられています。

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