山梨学院
幼稚園(やまなしがくいんようちえん)は、
山梨県甲府市酒折二丁目に位置する私立
幼稚園です。
学校法人山梨学院によって設立され、系列の
山梨学院大学に附属しています。当園は、
学校法人山梨学院の初期に設立された歴史ある
幼稚園であり、
山梨県内では初めてとなるスクールバスを
1954年(昭和29年)に運行開始するなど、県内の私立
幼稚園の中でも特に長い伝統を持っています。現在は、
幼稚園から大学・大学院までの一貫教育体制を構築している学園の一部をなしています。
教育理念
当園では、子どもたちの健やかな成長のため、以下の五つを主な教育目標として掲げています。
健康な体と心を育むこと
豊かな人間関係を築くこと
周囲の環境に関心を持ち、働きかけること
言葉を通じて思いや考えを伝えること
様々な方法で自分を表現すること
これらの目標に基づき、「主体性と共感性を育み、将来多くの人々の幸福を考える未来社会の構成員を育成する」という教育理念の実現を目指しています。そのために、「子どもをかけがえのない存在として尊重すること」と「日々の生活や遊びの中から子どもたちの学びを引き出すこと」を教育実践の二つの大きな柱としています。
沿革
山梨学院
幼稚園の歴史は、母体となる
学校の創立から始まります。
1946年(昭和21年) - 山梨実践女子高等学院が創立される。
1950年(昭和25年) -
幼稚園の設置が認可され、開園。
1953年(昭和28年) - 創立7周年を記念し、マネケンピスが建造される。
1954年(昭和29年) -
山梨県内で初めてスクールバスの運行を開始。また、完全給食を実施。
1967年(昭和42年) - プールと体育館が完成。
1982年(昭和57年) - 文部省(現:文部科学省)より2年間の研究指定園となる(公開保育を実施)。
1994年(平成6年) - 新しい園舎が完成。
2000年(平成12年) - 世界児童画展において都道府県団体賞を受賞。
2002年(平成14年) - 子育て支援センターが完成。
2004年(平成16年) - オリジナルオペレッタ「ももたろう」が文部科学省の「教育改革推進モデル事業」に採択される。
2006年(平成18年) - アルテア子どもファームが完成。
施設設備
園舎には、子どもたちが安全かつ快適に過ごせるよう、様々な施設が整えられています。
保育室:開放的な高い天井と、快適な冷暖房設備を備えています。
スカイホール:音響システムや大型スクリーンが設置されており、様々な活動に利用されます。
ライブラリー:壁一面に本棚が設けられ、絵本や図鑑をはじめとする多様な書籍が豊富に揃っています。
オープンスペース:園児たちがのびのびとダイナミックに遊べる広々とした空間です。
温水プール:水質・水温・室温が常に適切に管理された屋内プールです。
ウッドデッキ:屋外でありながら屋根のある半戸外空間で、太陽の光や風を感じながら活動できます。
給食室:園舎に隣接しており、専属の管理栄養士と調理員によって、栄養バランスの取れた出来立ての給食が毎日提供されています。
特色ある教育プログラム
山梨学院大学や
山梨学院短期大学との連携を活かした、当園ならではのユニークなプログラムが多数展開されています。
スイミング:園内の
温水プールで年間を通して週1回実施。専属の体育指導員に加え、系列大学水泳部員による指導のもと、水に親しむ楽しさを学びます。
スポーツデー:年間を通して週1回、系列大学の陸上やサッカーなどで活躍する選手や教員を講師に招き、日常の体育遊びを深め、運動能力を高める活動を行います。
音感教室:年長児を対象に週1回実施。系列短期大学の教授と一緒に、様々な音楽に触れる機会を設けています。
アルテア子どもファーム:サツマイモ、ジャガイモ、カボチャなど、系列小
学校と共同利用する農園で一年を通して様々な作物を育てます。収穫物は園内の給食室で調理され、園児の給食として提供されるなど、食育に力を入れています。
山梨学院短期大学学生との交流:系列短期大学の学生が教育実習や実践研究のために多く来園します。専門的な学習を積んだ学生たちが、園児との関わりを通して実践的な学びを深める場となっており、園児たちにとっても多くの学生と触れ合うことで学び合う貴重な機会となっています。
支援保育事業:通常の保育時間後、保護者の都合に合わせて子どもを預かる預かり保育を実施。年少から小学生までが対象で、長期休暇中の預かりも行います。多様な人々(大学の先生、中国人、アメリカ人、祖父母など)との交流プログラムを通じて、家庭のような温かい雰囲気の中で創造的な活動を展開しています。
地域連携と子育て支援
当園は、地域に開かれた存在として、子育て家庭を多角的にサポートする活動にも積極的に取り組んでいます。
子育て支援センター「アルテア子ども館」:当園の「子どもをかけがえのない存在として尊重する」という理念に基づき、地域の育児サポート拠点として設置。在園児だけでなく、地域の皆様に開かれた子育て支援を提供しています。
子育て相談・子育て講座:子どもに関わる全ての方の悩みに寄り添い、子育てを楽しいものにするための具体的なアドバイスや情報提供を行います。専門家による講演会や幼児食の実習なども開催しています。
子育てサークル・母親クラブ:3歳未満児や3歳以上児を持つ保護者が、子育ての悩みや情報を共有し、親子の交流を深める自主的な集まりを支援しています。
ラジオ番組:FM甲府にて「楽しい子育て」という番組を放送し、子育てに関する情報発信を行っています。
学術研究:「より良い子育て環境の構築」をテーマに、保護者の具体的な悩みに寄り添い、子育てに関する様々な調査結果を研究誌として発行しています。
地域交流事業:園の施設(
温水プールなど)や行事を地域に開放し、交流を深めています。親子スイミング教室、アルテア夏まつり、
運動会、バザー、父子交流会、交通安全教室などが開催されます。
交通アクセス
最寄りの交通機関は以下の通りです。
JR
中央本線 -
酒折駅
中央高速バスおよび
山梨交通・
富士急行路線バス -
山梨学院大学バス停
系列校
山梨学院大学
山梨学院短期大学
山梨学院中学高等
学校
* 山梨学院小
学校