岐阜市民会館

岐阜市民会館

岐阜市民会館（ぎふしみんかいかん）は、岐阜県岐阜市に位置する文化普及のための重要な施設です。この会館は、主に芸術文化の普及や活動を支援するためのもので、「大ホール」や「展示ギャラリー」といったスペースを中心に設計されています。

概要

岐阜市民会館は、1967年に坂倉準三建築研究所の設計によって建設され、大林組が施工を担当しました。開館当初は岐阜市公会堂の跡地に位置しており、そのデザインは建築業協会賞（BCS賞）を受賞するほど評価されています。建物の特徴として、金華橋通りに面して1階部分が全面ガラス張りであり、上部は特有の円筒型を持つ斜めカットのフォルムが印象的です。

内観には螺旋階段があり、心地よい空間を演出しています。円筒部分には大ホールがあり、その設計上、音響的には課題を抱えていますが、特殊パネルを使用して残響の軽減が図られています。これは音楽イベントや演劇を行う際に特に重要な工夫です。また、2013年には耐震補強工事が行われ、当初のデザインは一部変更されましたが、より安全な施設として生まれ変わりました。

現在、岐阜市民会館の管理と運営は、一般財団法人岐阜市公共ホール管理財団が手掛けています。また、2022年にはDOCOMOMO JAPANによって日本におけるモダン・ムーブメントの建築として選定されています。

施設の特徴

大ホール

岐阜市民会館の中心ともいえる大ホールは、音楽、演劇、舞踊、映画など、さまざまなイベントに対応しており、さらにはコンベンション会場としても活用することができます。このホールは「優良ホール100選」にも選出されており、その品質の高さが商業および文化イベントでの利用を後押ししています。

大ホールの収容人数は1階が987人、2階が514人となっており、多くの観客を迎え入れることが可能です。

展示ギャラリー

展示ギャラリーでは、展示用のワイヤーやスポットライトといった専門設備が整っており、絵画、書道、写真などの展示が行えます。このギャラリーは地域文化の発信地としても重要な役割を果たしています。

その他の施設

岐阜市民会館には大集会室や複数の小集会室（第1・2・3集会室）も設けられており、多目的に施設が利用できるようになっています。これにより、地域の交流や学びの場としての機能を持つことも意義深いです。

駐車場とアクセス

施設の周囲には駐車場が整備されており、西側には22台、地下には29台、身障者用には3台、駐輪場は30台分のスペースを提供しています。

アクセスは岐阜バスをご利用いただき、「市民会館裁判所前」バス停で下車するか、「鶯谷高校口」バス停から西へ徒歩約5分です。

岐阜市民会館は、地域に密着した文化活動の場として、日々多くの利用者に利用されています。

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