岡部正英

岡部 正英（おかべ まさひで）

岡部正英氏は、1938年9月22日に生まれた日本の政治家であり、現自民党の相談役として活動しています。彼は栃木県佐野市の市長を4期にわたって務めたほか、栃木県議会議員や佐野市議会議員としても活躍してきました。

来歴

岡部氏は栃木県佐野市に生まれ、青年時代は陸上競技の中長距離走者として名を馳せていました。高校時代には1500メートル競走において日本記録を樹立した経験を持ちます。彼は佐野市立城東中学校を卒業後、栃木県立佐野高等学校に進学しました。卒業後は地元の佐野市議会議員に選ばれ、その後栃木県議会議員としても活動しました。

2005年2月28日に、旧佐野市と田沼町、葛生町の合併により新たに佐野市が誕生しました。この新市の市長選挙には、その年の4月17日に立候補し、旧佐野市長の飯塚昭吉氏や元市議の金子裕氏を破って市長に初当選を果たしました。彼はその後、全国生涯学習市町村協議会の会長や栃木県市長会の副会長を務め、また社団法人の栃木県水道協会の会長、栃木陸上競技協会の副会長など、地域の発展に寄与してきました。自由民主党栃木県支部連合会の相談役としても、党の運営に関わっています。

2021年には市長として5期目を目指しましたが、元県議の金子裕氏に敗れる結果となり、最高齢の首長として注目されていた彼の市長職は終わりを迎えることとなりました。2022年には、功績を称えられ旭日中綬章を受章しました。

市政

岡部氏の市政において特筆すべきは、2020年6月5日に実施した新型コロナウイルス対策です。彼は新型コロナウイルス対策の財源確保のため、同年7月から12月までの間、自身の月額給与を10％減額する条例案を市議会定例会に提出しました。この案は、副市長や教育長の給与も5％減額する内容を含んでおり、市議会で全会一致で可決されました。彼のリーダーシップと判断力が、市民の安全を守るために重要な役割を果たした瞬間でもありました。

親族

岡部氏の家族についても触れておきます。長女である岡部光子氏は、2019年の栃木県議会議員選挙において佐野市選挙区から立候補し、見事に当選を果たしました。これは岡部氏の政治家としての影響が家族にも受け継がれていることの証といえるでしょう。

岡部正英氏はその長い政治キャリアにおいて地域のために多くの業績を残し、今後も新たな世代にインスピレーションを与え続ける存在であり続けるに違いありません。

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