岩田慎司

岩田慎司：プロ野球選手からコーチへ

プロフィール

岩田慎司（いわた しんじ）は1987年1月27日生まれ、岐阜県岐阜市出身の元プロ野球選手であり、投手及びコーチとして活動していました。投球は右投げ、打撃は左打ちのスタイルを持ち、特にスライダーとフォークボールの使い手として知られています。

学生時代の活躍

岩田選手は、東邦高校時代から将来のプロ入りが期待される存在でした。在学中には第76回選抜高等学校野球大会に出場し、初戦では広陵高校に勝利を収めるなど、注目を集めました。しかし、彼の高校野球キャリアは必ずしも順調ではなく、済美高校との対戦においては惜しくも敗れました。

高校卒業後は明治大学に入学し、硬式野球部に所属。選手層の厚さや自身の怪我により出場機会が限られていたものの、副主将として奮闘しました。最終年にはエースとして活躍し、チームの優勝に導くと共に、全日本大学野球選手権でもベスト4進出の原動力となりました。

プロ入りとその後

2008年のドラフトで中日ドラゴンズから指名を受け、プロの道を歩むことに。2010年には二軍で素晴らしい成績を残し、シーズン中には一軍デビューも果たします。その後、7回2/3を無失点で投げ初勝利を挙げ、期待を裏切らないデビューを果たしました。

2011年は開幕一軍に上がるも、勝利を挙げることができないままシーズン終了。2012年には再度一軍のチャンスを得て、自己最高の成績を記録し、先発ローテーションに欠かせない存在となりました。しかし、2013年には右肩の痛みを抱え苦しいシーズンとなり、登板数も限られてしまいました。

2016年9月23日、岩田選手は現役引退を発表しました。引退試合は翌日の阪神戦で行われ、これが彼の最後のマウンドとなりました。

引退後のキャリア

引退後は中日ドラゴンズの球団職員として、新たな道を歩み始めます。2017年には二軍投手コーチに就任し、若手投手の指導にあたりました。その後、スコアラーへの役割転換もあり、戦略面での貢献も果たしています。

投手としてのスタイル

岩田選手の投球スタイルは、平均137km/h、最速145km/hの速球を基盤とし、スライダー、カーブ、フォークボール、シュートを取り入れた多彩なものでした。スライダーは特に特徴があり、真横に曲がると評判で、多くの捕手から驚かれていました。彼のフォークボールもまた独特で、ナックルボールのような変化があるため、扱いが難しい代物として知られています。

プライベート

岩田選手は、料理研究家の鈴木あすなさんと結婚し、2018年には長女が誕生しました。家庭を持ち士業に向けた新たな生活をスタートさせるなど、指導者としての姿もさらに期待されています。

彼の活躍は選手時代から今に至るまで続いており、多くの若手選手たちに良い影響を与えています。

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