市貝町立図書館

市貝町立図書館

概要

市貝町立図書館は、栃木県芳賀郡市貝町市塙に位置する公立施設です。この図書館は「町民で創る図書館」という理念のもと運営されており、地域社会の文化と歴史を大切にした活動を行っています。併設されている歴史民俗資料館は、地域の文化的な財産を伝える重要な役割を果たしています。図書館は指定管理者制度を導入し、大高商事とシダックス大新東ヒューマンサービス共同事業体が管理運営を行っています。

歴史

市貝町立図書館は1991年に創立され、同年の11月23日に正式に開館しました。この図書館は芳賀郡では真岡市立図書館に次いで2番目に設立されたもので、歴史民俗資料館を併設した点でも県内ではユニークな存在でした。2010年度には78,955冊の蔵書を誇り、貸出冊数は63,176冊、歴史民俗資料館には7,271人の来館者がありました。

2012年には指定管理者制度が導入され、運営面でのサービス向上を図るため、開館日数の増加や図書購入費の拡充が行われました。その結果、図書館はさらに地域に密着したサービスを提供できるようになりました。2014年には、開館以来の入館者数が100万人を突破し、これを祝して展示パネルが設置されました。2017年には新たな指定管理者が選ばれました。

近年では、2018年に台風の影響で一部資料が被害を受けたものの、地域の皆様からの寄贈により対応しました。また、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響で運営が一時変更され、多くの制限が課されましたが、徐々に通常の運営に戻していきました。

利用案内

市貝町立図書館は、地域住民やその近隣地域に居住する人々を主な利用者としており、貸出は市貝町に居住・通勤・通学する人々が対象です。開館時間は通常9時30分から19時までですが、夏季は9時から開館することもあります。休館日は月曜日と月末日、年末年始などがあり、利用者は本や雑誌などを最大で10冊借りることができます。

返却は図書館カウンターで行える他、休館中はブックポストも利用可能です。また、予約やリクエスト、視聴覚資料の観覧も可能です。利用者の統計によると、市貝町の住民が約59%を占めており、益子町などその他の周辺地域からの利用者も一定数います。

施設

図書館は鉄筋コンクリート構造の2階建てで、延床面積は1,417.47 m2です。施設は1990年に完成しましたが、老朽化が進んでいることから、バリアフリー化を含む大規模修繕が計画されています。

館内の活動

館内では、会議や各種教室・講座が行える企画研修室があります。併設されている歴史民俗資料館では、地域の歴史や文化に関する展示が行われ、年に5回程度の企画展や講座が開かれています。2022年には「いちかいの埋蔵文化財」という企画展が行われ、重要な文化財が紹介されています。

交通アクセス

市貝町立図書館へのアクセスは、JRバス関東の「市貝温泉入口」バス停や那須烏山市営バスの「市貝温泉」が最寄りです。どちらのバス停からも徒歩5分程度で到着します。自家用車の場合は、北関東自動車道の真岡ICや宇都宮上三川ICから約35分の距離にあり、駐車場も完備されています。

もう一度検索