平山郁夫シルクロード美術館

平山郁夫シルクロード美術館は、山梨県北杜市に位置する美術館です。日本画家であり、日本美術院の理事も務めた平山郁夫が、1993年に鎌倉市に設立したシルクロード研究所を前身としています。1999年に開館した八ヶ岳シルクロードミュージアムを改称し、2004年4月に現在の美術館として新たにスタートしました。

平山郁夫は1968年以降、シルクロードに関連する様々な国々を訪れ、その旅を通じて多くのインスピレーションを得てきました。美術館には、彼のシルクロードへの旅を基に制作された絵画が数多く展示されています。また、コレクションは非常に多岐にわたり、中国、中央アジア、南アジア、西アジア、東南アジア、地中海地域といったシルクロードと関わりの深い国々、約37カ国に及ぶ陶磁器、織物、イスラーム美術の彫刻、ガンダーラ美術の仏像、硬貨など、約9000点もの貴重な品々が収蔵されています。

2010年には新館が設立され、展示スペースが大幅に拡張されました。これにより、より多くのコレクションを公開することができるようになり、訪れる人々はさらに豊かな文化体験を享受できるようになりました。

開館時間は午前10時から午後5時まで（最終入館は午後4時30分まで）です。ただし、展示替え期間と冬季（年末～3月中旬）は休館となります。入館料は、一般（18歳以上）が1200円、高校生・大学生が800円、中学生以下は無料です。

交通アクセスについては、JR小海線の甲斐小泉駅から徒歩すぐという便利な立地です。また、JR中央本線の小淵沢駅からはタクシーで約10分です。

平山郁夫の芸術作品を通じてシルクロードの歴史と文化に触れることができるこの美術館は、国内外の多くの人々にとって、かけがえのない場所となっています。彼の情熱と足跡を辿りながら、遥かなるシルクロードのロマンを感じてみてください。

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