小淵沢駅

小淵沢駅：山梨県最西端の交通拠点

小淵沢駅は、山梨県北杜市小淵[[沢町]]に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅です。標高886.7mという高地にある駅であり、山梨県内の鉄道駅としては最西端となります。中央本線と小海線の2路線が乗り入れ、接続駅としての役割も担っています。中央本線では駅番号CO51が割り当てられていますが、塩尻方面へは次の信濃境駅以降は駅番号が設定されていません。

駅の管轄と運行状況

中央本線の吉祥寺駅から小淵沢駅間は八王子支社の管轄、塩尻・松本方面と小海線は長野支社の管轄となっています。両支社の境界は中央本線下り線では東京起点172km付近、小海線では県道11号線との交差付近に設定されています。

特急「あずさ」は、2024年3月16日改正ダイヤでは8・9・37・38号を除く全列車が停車するようになりました。過去には土休日を中心に運行されていた「ホリデー快速ビューやまなし」の山梨県側終着駅でもあり、臨時快速列車「成田山初詣やまなし号」「お座敷桃源郷パノラマ号」なども当駅を発着していました。「かいじ」の一部列車も当駅まで運行されていた時期もありました。2018年には夏の臨時列車として「山かいじ」や「諏訪しなの号」も運行されました。

小海線は当駅が起点となっており、臨時快速列車「HIGH RAIL 1375」を含む全列車が小淵沢駅から発着し、中央本線への乗り入れは行っていません。

歴史

小淵沢駅の開業は1904年（明治37年）12月21日、中央本線韮崎駅～富士見駅間の開通と同時でした。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1984年（昭和59年）に貨物取扱いを廃止、1985年（昭和60年）には荷物扱いを廃止しました。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となり、2006年（平成18年）には小淵[[沢町]]と北杜市の合併に伴い所在地が北杜市となりました。2014年（平成26年）にはSuicaの利用が可能になり、東京近郊区間に編入されました。2017年には新駅舎が完成し、みどりの窓口は2021年に営業を終了、話せる指定席券売機が導入されました。

駅構造

小淵沢駅は島式ホーム2面4線を有する地上駅です。3番線はホームのない待避線となっています。4番線は甲府方面行き、非電化の小海線専用ホームです。5番線は中央本線・小海線の当駅始発列車が使用します。駅舎とホームは跨線橋で結ばれており、新駅舎完成に伴い、旧駅舎時代の地下通路は閉鎖されました。1・2番線ホームはかさ上げ工事が行われ、都市部の駅と同等の高さが確保されています。

新駅舎は「自然資産との共生」をコンセプトに設計されており、八ヶ岳の景観を反映したデザインが特徴です。アルミパネルと逆台形のガラスファサード、アカマツをイメージした外装など、地元の自然と調和した駅舎となっています。旧駅舎は開業当初からの木造平屋建てでしたが、新駅舎完成後に解体されました。

小淵沢駅は直営駅（駅長配置）であり、日野春駅と長坂駅を管理する管理駅でもあります。話せる指定席券売機、自動券売機、簡易Suica改札機が設置されていますが、自動改札機はありません。

駅弁

駅弁は丸政が製造・販売しており、「高原野菜とカツの弁当」などが有名です。冬季を除き各ホーム上の店舗で販売され、MASAICHI本店でも販売されています。陶器製の汽車土瓶で煎茶を販売する、日本唯一の駅としても知られています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は1,382人です。

駅周辺

小淵沢駅は北杜市小淵沢地区の中心部に位置し、駅前には商店、飲食店、旅館などが集まっています。

バス路線

小淵沢駅停留所には北杜市民バス、八ヶ岳高原リゾートバス（運休中）、山梨交通の路線バスが発着しています。

隣の駅

中央本線：長坂駅 - 小淵沢駅 - 信濃境駅

小海線：小淵沢駅 - 甲斐小泉駅

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