平松禎史

平松 禎史 (ひらまつ ただし)のプロフィール

生年月日: 1963年3月17日
出身地: 愛知県豊川市
職業: アニメーター、キャラクターデザイナー、アニメ演出家、イラストレーター
所属: MAPPA (2018年より)

来歴

平松禎史は、日本のアニメ業界でのキャリアを多彩に築いてきた著名なアニメーターです。名古屋の美術系短大を卒業後、サラリーマンとしての生活を経て、1987年に中村プロダクションに入社します。彼のアニメティックな旅は、アニメ『ミスター味っ子』第64話での原画デビューから始まりました。

1990年には『ふしぎの海のナディア』で初の作画監督を担当し、その後は『新世紀エヴァンゲリオン』にも参加。彼はこの作品での経験を通じて、アニメーション作業における重要なポジションを確立しました。さらに、世間の注目を集めることが多かった作品『彼氏彼女の事情』では、初めてキャラクターデザインを担当し、ここから彼の評価が高まりました。

平松はその後、フリーランスとして活動を続けつつ、数多くのガイナックス作品に携わります。大のクラシック音楽ファンでもあり、『フリクリ』での選曲を手がけるなど、音楽にもこだわりを持っています。アニメーション制作のうえで、彼はキャラクターデザインや作画監督を兼任し、特に第1話に携わることを重視しています。これはシリーズを通じて、一貫した品質を保つための取り組みです。

MAPPAでの活躍

平松は、2016年に制作された『ユーリ!!! on ICE』でメインスタッフとして活躍し、この作品はフィギュアスケートの美しさをリアルに表現したことで話題になりました。その後、2018年にMAPPAに所属し、アニメ『呪術廻戦』ではキャラクターデザインと総作画監督を担当。作品は大ヒットとなり、彼の名声を一層高めました。

今後の展望としては、2021年に発表されたアニメ映画『アリスとテレスのまぼろし工場』で副監督を務める予定です。

作風と特徴

平松の作品の特徴は、作品毎に異なるアプローチを取り入れる柔軟性です。初期のキャリアでは、日常芝居を大切にし、人物の一枚絵にあまり関心を向けていなかった彼ですが、キャラクターデザインが増えていくにつれ、作品に華やかさが必要であることを実感し、可愛らしいキャラクターの創出に努めるようになりました。特に、第1話に力を入れることで、シリーズ全体のクオリティを引き上げる戦略をとっています。

プライベートと思想

政治や経済についての自身の考えを積極的に表明し、ブログやSNS等でも発言しています。社会問題についての率直な意見が、彼の個性をさらに際立たせています。

参加作品一覧

これまでの参加作品は多数に上り、特に『新世紀エヴァンゲリオン』や『呪術廻戦』などの人気作品での役割が印象的です。彼の柔軟で多才なアプローチは、アニメーション界において高く評価されています。

平松禎史は、アニメの世界において多大な影響を与え続けている人物であり、今後の活躍に期待が寄せられています。

もう一度検索