幸田浩子

幸田浩子 (Hiroko Koda)

幸田浩子は、1971年生まれの日本のソプラノ歌手であり、その卓越した歌唱力と音楽性で国際的に評価されています。二期会会員であり、ヴァイオリニストの幸田聡子を姉に持ちます。

経歴

大阪府豊中市で、音楽への理解が深い両親のもとで育ちました。大阪府立豊中高等学校を卒業後、東京藝術大学声楽科に入学。1997年に同大学を首席で卒業し、大学院も修了しました。その後、オペラ研修所第11期を修了。

文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ボローニャへ2年間留学し、2000年にはウィーン・フォルクスオーパーと2年間の専属契約を結びました。帰国後は、宮本亜門演出のミュージカル『キャンディード』に出演するなど、オペラ以外の舞台でも才能を発揮しています。

2000年代前半には、グスタフ・クーン指揮によるロッシーニの『ブルスキーノ氏』、モーツァルトの『レクイエム』、ワーグナーの『ニーベルングの指環』などの録音に参加しました。

2008年2月には、初のソロ・アルバム『モーツァルト・アリア集』をリリース。同年4月には紀尾井ホールでNHK交響楽団の主要メンバーとの共演によるリサイタルを開催し、6月には東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』でツェルビネッタ役を演じ、高い評価を得ました。これらの活動が認められ、第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞を受賞しています。

2009年以降も、アルバムのリリースやコンサート活動を精力的に展開しています。2009年2月には2枚目のアルバム『カリヨン／幸田浩子〜愛と祈りを歌う』を発表。タイトル曲は、幸田の歌声に感銘を受けたイタリアの作曲家、ベッペ・ドンギアから贈られたものです。同年11月には『あなたの優しい声が 〜イタリア&フランス・オペラ・アリア集』、2010年11月には『天使の糧(パン)』をリリースしています。

ディスコグラフィ

モーツァルト・アリア集（2008年2月20日）
カリヨン／幸田浩子 〜愛と祈りを歌う（2009年2月18日）
あなたの優しい声が 〜イタリア&フランス・オペラ・アリア集（2009年11月18日）
天使の糧(パン)（2010年11月17日）
ワルツの夢～幸田浩子イン・ウィーン（2012年11月21日）
ふるさと～日本のうた～（2013年4月17日）
スマイル －母を想う－（2015年4月22日）

出演

NHKニューイヤーオペラコンサート（2004年、2008年、2009年、2010年、2012年）
東急ジルベスターコンサート（2009-2010、2011-2012、2014-2015）
ブロードキャスター（不定期のゲスト出演）
NHKラジオ夕刊（2005年1月、3月にゲスト出演）
気ままにクラシック（2008年4月より笑福亭笑瓶とともに番組パーソナリティーを務める）
スタジオパークからこんにちは（2010年1月18日にゲスト出演）
レシピ・アン（2012年10月より北川辰彦、ジョン・ハオとともに番組パーソナリティーを務める）

幸田浩子は、その透明感のある美しい歌声と、幅広いレパートリーで、多くの聴衆を魅了し続けています。今後の活躍も期待される、日本を代表するソプラノ歌手の一人です。

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