広島県立総合体育館

広島県立総合体育館の概要

広島県立総合体育館は、広島市中区基町の中央公園内に位置し、旧広島市民球場の北側に設けられています。この施設は広島県が所有し、運営管理は財団法人広島県教育事業団が担っています。また、広島県では命名権を募集中で、利用は主にスポーツに焦点を当てています。そのため、コンサートなどの有料イベントは年間で開催する日数が10%以下という制限が設けられています。

この体育館は1962年に開館し、1990年までの約30年間にわたり、体育活動、社会的な催し、文化イベントが開催されてきました。1994年には広島アジア競技大会を契機に大規模な建て替えが行われ、現在の名称である広島県立総合体育館が誕生しました。

施設には、広島グリーンアリーナと呼ばれる大アリーナをはじめ、小アリーナ、武道場、弓道場、フィットネスプラザなどがあり、広島県内で最大規模の体育施設となっています。各種スポーツイベントや音楽、芸能文化行事が行える施設として多様な用途で利用されています。

この体育館は、男子バレーボールチームであるJTサンダーズ広島の公式戦の会場としても利用されています。また、2026年の秋からは男子バスケットボールチームの広島ドラゴンフライズも公式戦を行うことが決定しています。

歴史

広島県立総合体育館が位置するエリアは、江戸時代には武家屋敷が広がり、明治時代になると陸軍の拠点として整備されました。しかし、1945年の原爆投下によって大部分が破壊され、その後は中央公園として再整備されることとなりました。

原爆による影響は大きく、復興が進む中で文化や体育施設の整備が求められました。1958年には広島復興大博覧会が開催され、1962年には広島県立体育館が開館されました。1994年のアジア競技大会に合わせて新たに改築され、広島県立総合体育館が開館しました。

スポーツイベント

この体育館は、特に男子バレーボールが盛んな地域であることから、多くの国際大会も開催されてきました。1994年の広島アジア競技大会ではバレーボールと体操の会場として使用され、さらにその翌年のひろしま国体でも会場として利用されました。また、2006年にはFIBAバスケットボール世界選手権の予選グループBの会場としても使用されました。

格闘技イベントも行われており、プロボクシングやK-1などの興行も開催されています。1978年には具志堅用高が防衛戦を行うなど、歴史的な試合が数多く行われました。また、プロレスリング・ノアの試合では悲劇的な事件も発生したことから、観客に強い印象を与えました。

その他の利用

広島県立総合体育館はスポーツイベントだけでなく、音楽イベントや文化的催し物でも利用されています。過去にはレッド・ツェッペリンのチャリティコンサートや広島平和音楽祭などが行われ、多くの観客を集めてきました。2009年にはヒロシマ・オリンピック構想に基づき、ここが競技場の一部として整備される予定でした。

施設の構成

大アリーナ（広島グリーンアリーナ）はフロア面積が48m×80mで、約10,000人を収容できます。固定席は約4,750席あり、映像装置や音響システムも完備されています。小アリーナ、武道場、弓道場もあり、各施設に応じた収容人数とフロア面積が設定されています。さらに、健康やフィットネスを支援するためのセンターも併設されています。

アクセス

アクセスについては、最寄り駅から徒歩での所要時間が示されています。JR西日本の新白島駅からは約17分、また広島電鉄の紙屋町西電停からは約6分の距離です。バスセンターからはわずか5分と、非常にアクセスしやすい立地となっています。

このように広島県立総合体育館は、体育活動だけでなく多様な文化や音楽の催しを通じて、地域に密着した重要な施設として利用されています。

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