広島県立美術館

広島県立美術館について

広島県立美術館は、広島県広島市中区に位置し、1968年に開館した中国地方初の公立美術館です。美術館は、歴史的な背景や豊かなコレクションを持ち、アートを愛する多くの人々が訪れる文化的なスポットとなっています。

概要

美術館の現在の建物は、1996年に新築され再開館したもので、広さは延べ19,926平方メートルで、地上4階と地下1階から構成されています。館内には、図書室、ミュージアム・ショップ、レストラン、ティールーム、駐車場などが整備されており、訪れる人々が快適に過ごせるよう配慮されています。また、隣接する縮景園と連携した入場券の割引制度もあり、多くの観光客が双方を楽しむことができる仕組みが整っています。

所蔵作品

広島県立美術館では、広島ゆかりの画家の作品やアジアの工芸品、1920年代から30年代の国際的な美術作品など、約5,000点のコレクションを誇ります。重要文化財に指定されている「色絵花卉文輪花鉢」や「色絵馬」に加え、サルバドール・ダリやジャン・アルプ、イサム・ノグチの作品なども含まれており、様々な時代のアートを楽しむことができます。

特に地域の作家では、圓鍔勝三の「帽子をかぶる自画像」や平山郁夫の「広島生変図」などが収蔵されており、地元文化の発信にも力を入れています。

歴史

広島県立美術館の歴史は、そこが「観古館」と呼ばれていた時代まで遡ります。1913年に一般公開されたこの私立美術館は、浅野家が所有していた泉邸の一部に位置していました。大正期には、様々な展示が行われ、毎月多くの来館者を迎えていましたが、1945年の原爆投下によってその施設は壊滅しました。

その後、1956年から広島市を中心とした地域で美術館建設に向けた寄付運動が始まり、1968年に滋賀名物館として新たにオープンしました。1980年代からの改築により、現在の広い美術館が完成しました。

利用情報

美術館は、毎日9:00から17:00まで開館しており、土曜日は19:00までの延長があります。入館料は一般が500円、大学生300円、高校生以下は無料です。また、20人以上の団体の場合は割引が適用されます。

美術館へのアクセスは便利で、広島電鉄の縮景園前電停から徒歩で数分の距離です。さらに、広島バスや県立美術館前のバス停が近くにあります。

まとめ

広島県立美術館は、地域の文化を支え、過去と現在を繋ぐ重要な役割を果たしています。アート作品を楽しむだけでなく、歴史や文化に触れる貴重な体験ができる場でもあります。美術館とその周辺の景観を楽しみながら、ぜひ一度訪れてみてください。

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