建設資材

建設資材とは

建設資材とは、建設工事において使用されるあらゆる材料のことです。

建設資材単価の決定

建設工事の積算において、資材の単価は契約時点の実勢価格を重視して決定されます。しかし、実勢価格は工事の種類・規模・発注の時期・施工地域等によって大きく変動するため、単価決定には膨大な情報が必要となります。

多くの発注者は、一定の資料や定期的に実施する調査の結果に基づいて単価を決定しています。積算の目的は工事費の総価を算出することであり、積算そのものが体系化・標準化される中で、単価決定の基準のみを細かくしても、労力を要するばかりでバランスを欠き、意味がありません。資材の請負工事費に占める割合を考慮しつつ、単価を決定することが重要です。

資材単価は、物価資料（建設物価調査会発行の『建設物価』、経済調査会発行の『積算資料』）、見積り、発注者が特別に実施する調査等を基に決定されます。価格変動が著しい場合は、物価資料の速報版等で実勢を考慮します。工事の規模・工種・施工箇所・施工条件等によっては、一定の基準で決定された単価が不適切な場合があるため、単価決定には弾力性を持たせ、資材を主要資材と一般資材に分類します。

主要資材

工事費に占める割合の高い生コンクリート、アスファルト合材、鉄筋コンクリート、骨材を主要資材と呼びます。これらの価格は原則として毎月見直されます。

一般資材

主要資材以外の資材の価格は、原則として「積算資料」または「建設物価」のいずれかの価格を採用します。ただし、同一材料について物価資料を交互に使用することはありません。価格は年度当初に決定したものを年度途中で1回程度見直します。資材によっては公表価格のあるものがありますが、公表価格は原則として割引を行いません。

見積りによる価格決定

資材価格を見積りによって決定する場合、形状寸法・品質・規格・数量・納入時期および納入場所等の条件を提示し、見積り依頼を行います。見積りは原則として3社以上から徴収します。見積書の数が多い場合、異常値を排除し平均値とするか、最頻度価格を採用します。

関連項目

* 建築材料

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