後藤達俊

後藤達俊（ごとう たつとし）について

後藤達俊は1956年5月25日に愛知県常滑市で生まれました。彼は日本のプロレス界に名を刻んだ選手であり、特に新日本プロレスにおいて長いキャリアを持ち、ヒールとしても知られています。若手から中堅時代を経て、後藤はそのスタイルと戦績で多くのプロレスファンを魅了しました。

来歴

デビューへの道

後藤は名城大学附属高等学校を経て名城大学を卒業、その後日産自動車に勤務しますが、プロレスへの情熱が残り、1982年8月に新日本プロレスに入門しました。デビュー戦は1982年12月2日、豊田市体育館で行われました。

若手時代

デビューからの初期にはアントニオ猪木の付き人を務め、猪木の妻からは「オダンゴちゃん」と呼ばれていました。ヤングライオン時代は橋本真也との激闘で注目を浴び、また、1985年のヤングライオン杯では決勝に進出しましたが、負傷のため出場できず悔しい思いをしました。7月にはNWAミッドアトランティック地区に遠征し、ヒールの覆面タッグチーム「ライジング・サンズ」を結成しました。

ヒールターン

1989年に入り、後藤は金髪に染めヒールターンを果たします。ブロンド・アウトローズを結成し、本隊と対立しながらも目覚ましい活躍を見せました。特にバックドロップを代名詞とし、一時は相手を一時的に心臓停止に追い込むほどの威力を持っていました。

平成維震軍と犬軍団

反選手会同盟が「平成維震軍」と名を改めた際には、眉を剃り上げスキンヘッドで活動。蝶野正洋や長州力に勝利した試合もあり、注目を集めました。その後、人気ヒールユニットnWoジャパンへの参加を試みますが、拒否された後、仕返しとして「犬軍団」を結成し、激しい抗争を繰り広げました。1999年にはIWGPタッグ王座を獲得し、この時の名台詞「何だこの2本は!!」は語り草となっています。

フリーランスへの転向

2006年に新日本プロレスを退団しフリーランスとなります。以降、さまざまな団体に参戦し、新たなリングで活躍しましたが、2011年以降試合活動は行わず事実上の引退状態に至ります。

エピソードと得意技

後藤の人生には多くの逸話があります。誕生日が同じヒロ斎藤とのタッグや、唯一の弟子ヨシタツへの技の伝授などが特に知られています。また、後藤の代名詞的技であるバックドロップは、彼のリングでの真骨頂を示す必殺技としてファンから恐れられました。彼のバックドロップは、力加減に応じて角度を変える巧妙な技術です。

後藤達俊の影響

後藤はプロレス界に多大な影響を与えた選手であり、今もなお彼の功績は語り継がれています。彼のリング上での姿勢とストーリーは、今後も新たな世代のレスラーやファンにインスピレーションを与えることでしょう。

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