御室仁和寺駅

御室仁和寺駅の概要

御室仁和寺駅（おむろにんなじえき）は、京都府京都市右京区御室小松野町に位置する、京福電気鉄道北野線の停留場です。駅のナンバリングはB5で、観光名所である仁和寺の近くに位置していることから多くの観光客が利用します。

歴史

この駅は、1925年11月3日に開業しました。当初は京都電燈が運営する嵐山電鉄の一部として設立され、御室駅という名前でした。その後、1942年には京福電気鉄道に引き継がれ、2007年には御室仁和寺駅に改称されています。

駅は2002年に「第三回近畿の駅百選」に選ばれ、その歴史的価値が評価されています。特に、仁和寺へのアクセスとして重要な役割を果たしています。

停留場構造

御室仁和寺駅は、2面2線からなる相対式ホームを有し、列車の交換が可能です。北野白梅町駅方面へのホームには駅舎が設けられています。駅舎には改札口や出札口が存在しますが、現在は無人駅とされています。賑わいが予想されるイベント時には、集札業務が行われることもあり、その際にはスルッとKANSAI用のカード読み取り機が設置されることがあります。

旧駅名の「驛室御」は、駅舎の正面に依然として掲げられています。これは改称後も残されている貴重な文化遺産とも言えます。

周辺の特徴

駅名が示す通り、この停留場は世界遺産である仁和寺の最寄り地点として知られています。駅前からは仁和寺の二王門が見えるため、多くの訪問者がこの場所を目指しています。また、周辺には京都市立御室小学校や双ヶ丘中学校といった教育機関もあります。

バスの便も充実しており、「御室仁和寺」停留所からは市営バスの10、26、59系統や、西日本ジェイアールバスの高雄・京北線が利用可能です。バス停は駅から北へ約200メートルの場所にあります。

過去の交通サービス

かつては「京福御室駅前」というバス停があり、京都バスの84系統が土曜日・休日に1本運行されていましたが、2008年のダイヤ改正により廃止されました。このように、御室仁和寺駅は歴史とともに変遷を経てきました。

ロケーション

御室仁和寺駅は多数の映画やドラマの撮影地としても知られています。特に、2019年の映画「嵐電」や、2000年の連続テレビ小説『オードリー』、2020年の『恐怖新聞』などがこの地で撮影されました。

隣接する停留場

御室仁和寺駅の隣には妙心寺駅（B6）があり、さらにその先には宇多野駅（B4）があります。

このように、御室仁和寺駅はその歴史や位置から、京都のおいて特別な存在であり、観光だけでなく地域の移動手段としても重要な役割を果たしています。

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